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アンケート調査に見る、グループウェアのSaaS利用状況

»グループウェアのSaaS利用状況
SaaSに対して感じている「不安・不便」を解決

近頃、クラウドコンピューティングという言葉を雑誌・WEB・新聞などで見かけます。クラウドコンピューティングと言うと漠然とした言葉になりますが、「インターネットを基本に、ユーザがサーバなどの実態を意識せずに、コンピュータ処理をサービスとして利用すること」を表すと要約できます。
これは、従来からあるSaaS(Software as a Serviceの略)やASP(application service providerの略)を、視点を変えて表した言葉と解釈できます。

大きな話題となっていますが、実態はどうなのでしょうか?

Wisdom会員の方を対象に2009年3月末に行った「グループウェアのSaaS利用、企業内ポータル構築状況」に関するアンケートから、「インターネット経由のソフトウェア利用状況」について調べた内容をまとめましたのでご紹介します。
(以下の説明では、SaaSおよびASPをまとめて、SaaSと表現します。)

まずは、一般的なSaaS利用状況を確認してみました。
既に33%の方が、SaaSを利用されていて、検討・企画している回答を含めると4割に達しています。SaaSは既に単なるIT分野における先進的分野の用語ではなく、広く認知されていて実際の利用の段階にあると言えます。

<グラフ1>SaaS利用状況

SaaS利用状況アンケート調査結果グラフ(利用の割合)本ページのグラフは、Wisdom会員の方を対象に2009年3月末に行われた「グループウェアのSaaS利用状況に関するWebアンケート」の集計結果(集計サンプル数:590件)

次に、SaaS利用をしている方の回答のなかで、利用分野を見てみると、<グラフ2>に示す通り、人事給与、財務会計、グループウェア、販売/購買管理、SCM/生産管理、SFA/営業系、Eラーニング、文書管理の順に利用が進んでいるという結果になりました。

上位の2つが人事給与や財務会計です。企業であれば必ず必要な分野ですが、「本社スタッフ系の仕事を一括してアウトソーシングして、自社では本業に集中するような企業の例」も見られるように、情報システムのSaaS利用についても同様な観点で選択されていると思われます。
第3位が、グループウェアです。文書管理やEラーニングとともに、企業ごとの利用の仕方の違いが少ない共通分野については、自社でシステムを保有するのではなく、サービス型で利用したいというニーズが高まっている様子が伺われます。
第4位が販売/購買管理で、SCM/生産管理/物流/在庫管理、SFA/営業系とともに、本業を伸ばすための領域でもSaaS利用が始まっている様子が見られます。

<グラフ2>利用しているSaaSサービスのカテゴリ

SaaS利用状況アンケート調査結果グラフ(利用しているSaaSサービスのカテゴリ) (集計サンプル数:590件)

アンケート調査では、グループウェア領域に注目した、更に詳細な質問もしています。

<グラフ3>は、グループウェアのSaaS利用状況を会社の規模別に集計したものです。
会社の規模別に見ていくと、「1万人以上」、「100人未満」、「1,000~5,000人未満」の順に高い結果となっています。10,000人未満のグラフが少し違った傾向を示していますが、「小規模の企業になるほど、利用率が高い」と「大規模企業で利用率が高い」という2つの傾向から、次の状況が推察されます。

  • 小規模の企業になるほど、利用率が高い
    これは、情報システムに対する設備投資の資金が限られることや情報システム部門に人員を割けないなどの理由で、外部のリソースを活用する傾向が高いと考えられます。
  • 大規模企業で利用率が高い
    情報システム投資の選択枝の一つとして、既にSaaSを認知し利用していると考えられます。

<グラフ3>会社の規模別グループウェアのSaaS利用状況

SaaS利用状況アンケート調査結果グラフ(会社の規模別グループウェアのSaaS利用状況)(集計サンプル数:590件)

また、グループウェアのSaaS利用開始時期をお聞きした結果が<グラフ4>です。

「5年以上」の導入が3割あり、最近のクラウドコンピューティングが話題として盛り上がる前から、多くの企業が既に長期にわたって利用していることがわかります。それ以降も多少のばらつきがあるものの、毎年SaaSを利用している企業が着実に増加している様子が伺われます。

<グラフ4>グループウェアのSaaS利用開始時期

SaaS利用状況アンケート調査結果グラフ(グループウェアのSaaS利用開始時期)(注:集計対象は、グループウェアのSaaS利用済みの84サンプル)

73%が「経営判断」、54%の「コスト削減」を重視してSaaS導入を決断

SaaSはすでに広く認知され、利用している企業が着実に増加している様子が分かりましたが、それでは、どの様な判断で導入されたのでしょうか?
<グラフ5>に、導入のきっかけを示します。
「経営判断:73%」が、他を大きく離して1位にあがっています。2位は、「コスト削減:54%」で、企業を取り巻く環境が厳しい状況のなか、半数の企業が経費を下げる方法の一つとして、Saasの採用を決断されたと見受けられます。
これは、4位の「情報システム部門の負荷減:16%」にも関係し、情報システム部門の人員の適切化を図ることにより、トータルの運用コストを下げる目的も含まれていると思われます。

その際、「導入容易さ:30%」も重要で、サービスの利用開始までに長い時間がかかったり、利用者の再教育に時間がかかる様では意味がありませんので、利用者が使いやすい環境を短期間スタートできることが判断のポイントと考えられています。

<グラフ5>SaaS導入のきっかけ

SaaS利用状況アンケート調査結果グラフ(SaaS導入のきっかけ)(集計サンプル数:84件)

SaaS導入を決断した後の結果はどうだったのでしょう。<グラフ6>に導入の結果、実感したメリットをまとめてみました。
「初期コスト:67%」と「ランニングコスト:58%」が最も高く、コスト削減が最大の成果だということがわかります。その次には、「簡単に始められる:35%」「少人数から始められる:18%」という導入の容易性があがっています。

第4位のグループとしては、「メンテナンスしなくてよい:24%」「バージョンアップ作業なし:16%」「情報システム部員削減:16%」などの運用面でのメリットが挙げられています。

<グラフ6>SaaS導入の結果として実感したメリット

SaaS利用状況アンケート調査結果グラフ(SaaS導入の結果として実感したメリット )(集計サンプル数:84件)

以上の、SaaS導入のきっかけと、実感したメリットの集計結果より、導入の判断時に期待したメリットを実現できた様子が確認できました。

グループウェアをSaaSで利用しませんか?
でも、まだSaaSを利用することに対して不安を感じられている方もいらっしゃると思いますので、既にSaaSを利用されている方の「不安・不便」についても調べて見ました。