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終章 次世代のその先へ~ものづくりへの企業とベンダーの協創

NECが目指すパートナー型アウトソースサービス

本ラウンドテーブルでは、ベンダーとして、ユーザー企業の期待に応えるパートナーシップ型のサービスとはどのようなものか、NECの佐久間 洋 支配人から「NECが目指す5年後のITサービス」についてプレゼンテーションがありました。

「従来のアウトソーシングモデルは終焉を迎え、パートナー型アウトソーシングが主流となる」と佐久間氏は述べます。そのパートナー型アウトソーシングの特徴はIT部門変革支援コンサルティングという非IT領域も含む、ITサービスと非ITサービスのハイブリッドサービス、『協調型アウトソーシング』を提供する点にあります【図2】。

「ユーザー企業の業務内容を把握した上で、アウトソーシングをご提供し、コンサルティングを行い、必要であればNECの技術者をユーザー企業に常駐させ、さらにはコンサルタントによるIT部門の変革支援も行います。」(NEC佐久間支配人)

ユーザーとベンダーが、IT領域と非IT領域のそれぞれでオーバーラップしながら、ともに業務改革を推進し、ともにシステムを作り上げていく。そのような協調型のパートナーシップの姿は、ユーザーが考えるベンダーとの理想的なパートナーシップの姿と重なります。

NECでは、2009年度からグループ全体の業務プロセスを見直し、基幹システムを刷新する大規模プロジェクトが始まります。自社の業務プロセスを大幅に見直し、組織を大きく変革していきます。NEC自身のこのイノベーティブな変革は、顧客に対して業務改革の支援を実践していくうえで、貴重な財産となると思われます。

ものづくりに対しての企業とベンダーとの協創

ラウンドテーブルの最後では、BPR領域での議論から一歩踏み込み、製造業のコアである「ものづくり」に対して、IT部門とベンダーが共になって、どのように貢献できるのかを議論しました。

R&Dにおいて、業務プロセスの観点ではIT部門がコミットできる業務プロセス改革の領域が存在し、R&D のプロセスを支援するITソリューションもあります。しかし、開発作業そのものに対してITによる知的支援をするためには、高度な解析処理技術や、製品市場の小さい専門分野の技術の深化が必要です。

ベンダーにとっては開発・マーケティング投資のリスクが高く、企業にとっては調達コストが過大となります。

NECでは、まだシーズレベルのIT技術の製品化に向けて、オープンイノベーションの観点で、顧客とコラボレーションしながら製品化の検証に取り組んでいるものが数多くあります。これらの技術シーズの中には、製造業のR&Dに貢献できる技術接点を持つものもあると考えられています。

ユーザーとベンダーとでコラボレートし、新しい製品やサービスを協創していくことができるかもしれません。ラウンドテーブルではこのような可能性についても議論されました。

次世代のその先へ

どれだけ非IT領域へのコミットが深くなろうとも、ベンダーがもっとも貢献できるのはIT技術です。ただし、これは製品として供給できるIT技術に留まらないと思います。たとえば研究段階のIT技術であっても、企業と共同研究してそれを発展させながら供給することができれば、大きなIT技術の貢献です。
企業とベンダーのパートナーシップが発展し、協創してものづくりにイノベーションを起こしていく。そんな取組みが当たり前になっている姿が、次世代のさらにその先にあるかもしれません。

ファシリテーター 株式会社ナレッジサイン 吉岡英幸