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お客さまが認識している「会計システム」とITベンダーが認識している「会計システム」のGAPを紐解く

石津 大介(NECソフト株式会社神奈川支社 リーダー)

第9回 会計システムから見たデータ連携の要件とは?
(2010年1月29日公開)

講師:石津 大介 (NECソフト株式会社神奈川支社 リーダー)

パッケージの選定・導入において注意すべきポイント、カスタマイズの必要があるかどうかの判断基準、既存データの効率的な移行など、会計システム構築にあたって重要なポイントを中心にご紹介していくこのコラム。第8回では、給与システムとの連携についてご紹介しました。

さて、「データ連携」と一言で言うのは簡単ですが、その仕組みには様々な方式が存在します。また、システム同士が繋がりさえすれば良いというものでもありません。どういう仕組みで実現させるかでイニシャルコスト・ランニングコスト・拡張性・保守性は大きく変わってきます。
そこで今回は、会計システム連携に効果を発揮するデータ連携の仕組みについて、ご紹介します。

データ連携の仕組みについて

まず、一般的な「データ連携の仕組み」にはどのようなものがあるかを見てみましょう。

タイプ 特徴
個別プログラム型1
(会計システム負担)
連携元システムのフォーマットでCSVファイル等のテキストデータに出力し、仕訳への変換や会計システムへの取り込み処理をバッチプログラムとして個別に作る
個別プログラム型2
(連携元システム負担)
連携元システムで会計システムのデータ取込用フォーマットに変換し、CSVファイル形式やデータベースに直接書き込むことで連携する
中間型
⇒EAI/ETLシステム構築
データ連携に特化したシステムを構築し、連携元システムと会計システムの中間的なシステムとして、連携元システムと会計システムのデータの橋渡しを一手に担う

これらのどの仕組みを採用しても、“システム同士をデータ連携させる”という目的は果たすことができます。

しかし、結果的に実現できたとしても、その過程では様々な障壁が立ちはだかることが間々あります。

その一例として、システム構築時や運用開始後に実際に起こったトラブルを挙げてみます。ここでは、連携元システムと会計システムを、利害関係の異なる別々の会社が構築した事例として紹介します。(A社…連携元システムを構築、B社…会計システムを構築)

トラブル事例: 個別プログラム型1の場合で、「取込処理時に取込できないエラーが発生」

B社見解:「ここに値がセットされていないからですね」

A社見解:「そのケースは例外的に値をセットできないので…」

B社主張:「そのようなケースがあることは、仕様に謳われていませんし、会計システムとしては必ずセットしてもらわないとダメな項目です」

お客さま :「何かダミーの値をセットするしかないですかね…」

A社主張:「弊社の出力仕様では、単純にCSVファイルに出力するだけですので、加工することは守備範囲外と考えます」

B社主張:「確かに受取ったデータを会計システム用に加工するのは弊社ですが、ケースの判定には相応の処理を組込まなくては実現困難と思われます。仕様追加となりますので、お見積りします」

お客さま :「またお金がかかるの!?」

ここでは会計システム負担型でトラブルを例示しましたが、連携元システム負担型でも同じような問題はよく起こります。また、1本1本のデータ連携がそれぞれ個別にプログラムされているため、変更に対しての弱さがあります。

EAI/ETLシステムとは?

では、データ連携の仕組みの「中間型」として出てきた、耳慣れないかもしれないキーワード「EAI/ETLシステム」とは何でしょうか。

EAI:Enterprise Application Integrationの略で、異なるシステム間のデータ連携を容易に実現することに特化した仕組みを持つシステム

ETL:Extract(抽出)/Transform(変換)/Load(書出し)の頭文字を取ったもので、こちらも言葉通りデータ連携に特化した仕組みを持つシステム

両者には、リアルタイム連携に強みを持つEAIと、バッチ処理に強みを持つETLというざっくりとした色分けがありますが、現在出回っているシステムでは両者の特徴を持ち合わせているものが多いです。今回はEAIやETLに特化した詳細な解説は割愛します。

次に、会計システムと各システムのデータ連携について、「EAI/ETLシステムで実現する方式」と「個別プログラムを作成して実現する方式」の違いを見ていきます。

「EAI/ETLシステムで実現する方式」と「個別プログラムを作成して実現する方式」の違い

このようにデータ連携をEAI/ETLシステムが一手に担うことにより、複雑に絡み合う個別システム間の連携を整理し、一元管理して行くことができるようになります。

さらなる効果として、整理・一元化・可視化されることで、各システムの変更や拡張が容易になるなど、無理のない情報システムの展開を進めていけることにもつながります。

特に会計システムへのデータ連携においては、販売管理・在庫管理システムから債権・債務システムへの連携や仕訳への変換なども可能です。IT統制上の観点から、データ連携の仕組みを「見える化」できることも、大きなメリットと言えるでしょう。

EAI/ETLシステムのメリット・デメリット

しかし、何事もよいことばかりではないように、EAI/ETLシステムにもメリットとデメリットが存在します。簡単にまとめると、以下の通りです。

  メリット デメリット
EAI/ETLシステム
  • データ連携を一元管理できる
  • 連携の仕組みを可視化できる
  • 新しいデータ連携を実現する場合、個別プログラムの製造に比べて、圧倒的に低コストで実現できる
  • GUIでデータ連携を作り込むことができ、SIerの支援があれば情報システム部門でも作り込みが可能
  • データ連携のミドルウェアとしてのEAI/ETLシステム自体の導入費用がかかる
  • EAI/ETLシステムそのものにも保守費用が発生する
  • 数百万件といった超膨大なデータ量の処理を一気に行うような処理は苦手な場合がある
個別プログラム
  • 数本のデータ連携のみであれば、個別に作り込んだ方が総コストは低い
  • 連携するデータの量や求められる処理速度等の特性に応じて、個別に最適な方式を選定できる
  • データ連携1つ1つに対して作り込まれ、連携プログラムが乱立・分散し、管理が困難になりがち
  • 連携プログラムの専門性が高く、情報システム部門での作り込みは困難な場合が多い

また、システム導入時に重視するポイントである構築費用も、次のように考えることで費用対効果が見えてきます。

個別プログラムとEAIシステムのトータルコスト分岐点

最後に改めて、データ連携を検討する際のポイントを挙げます。

  1. データ連携が必要な数を把握する
  2. データ連携の複雑度を把握する
    ※今後データ連携が発生しそうなシステムの有無を想定し、可能な範囲で1、2を実施
  3. 情報システム部門で構築や拡張をしていくか/していきたいかを判断する
  4. 1~3を踏まえて、費用対効果を検討する
貴社に最適なシステムを、より安価に構築するためのご一助となればと思います。

次回は「会計システム×販売管理システム」についてお送りします。

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