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真のITとネットワークの融合によりICTの高度化に貢献するNECのSDNソリューション

ICTシステムにさらなる進化をもたらす仕組みとして「SDN(Software-Defined Networking)」に期待が集まっている。先頃、NECが発表した「NEC SDN Solutions」は、このSDNの普及をより一層進めるソリューションコンセプトとして注目されている。

ここではソリューションの概要と狙い、体制強化などの取り組みについて同社 SDN戦略本部長の野口 誠氏に話を聞いた。

NEC SDN戦略本部長 野口 誠 氏

NEC SDN戦略本部長 野口 誠 氏

SDN市場を切り拓く、NECの新たな発表

サーバに代表されるIT機器は、仮想化などの技術の進化もあり、様々な動的制御や最適化が進んでいる。一方、ICTシステムのボトルネックになることが多いのがネットワークだ。ネットワークの制限が、ICTシステム全体の連動を妨げる要因になっているのが実態である。

そうした課題を解決する新技術として注目されているのがSDNである。SDNとは「Software-Defined Networking」のこと。ネットワークをアプリケーション側からプログラムによって動的に制御するために考えられたアーキテクチャだ。

誰もが操作できるソフトウェアによって自由にネットワークがデザインできるようになることで、真のITとネットワークの融合が加速。充実した高度な社会システムが現実のものになろうとしている。

このSDNの普及、浸透を一気に推し進めるソリューションとして期待したいのが、NECが発表した「NEC SDN Solutions」だ。

「SDNは、すでに市場が顕在化しているデータセンターのネットワークを仮想化するための技術だと思っている人も多いかもしれません。しかし、それだけではありません。NEC SDN Solutionsは、より幅広い領域に対応した様々なソリューションを提供します」とNECの SDN戦略本部長 野口 誠氏は話す。

単体の製品ではなくメニュー化したソリューションを提供

NEC SDN Solutionsのソリューション体系を示したのが図1である。

大きく企業/官公庁向け、データセンター向け、通信事業者向けの3つの分野に対象を分け、7つの適用領域に向けたソリューションを用意している。

例えば、「オフィスLAN最適化」は、部門やプロジェクトごとに独立したセキュアな仮想ネットワークを柔軟に構築できる基盤を実現。これにより、運用管理の負荷とコストを大幅に削減する。「アクセス認証」は、社内外の様々な場所、様々な端末からの接続をネットワークが認識し、自動的に適正なLAN上に配置するソリューション。安全性と柔軟性を両立しながら、時間と場所を限定しない、新たなワークスタイルへの変革が可能になる。

また、従来、データセンターやプライベートクラウドでは、仮想サーバの追加・移動に伴うネットワーク機器の構成変更・設定作業が運用効率化の障壁になっていた。それに対し、NEC SDN Solutions は、「データセンターネットワーク統合」による解決策を提供。具体的には、IPアドレスを変更することなく、仮想サーバの追加・移動に伴うネットワーク設定変更の自動化、さらにはネットワーク全体の可視化を実現する。

データセンターの領域では、NECグループ自身がSDNを活用し、データセンターネットワークを統合しただけでなく、迅速なサーバ環境の提供を実現している。こうした知見がNEC SDN Solutionsには豊富に活かされている。

「NEC SDN Solutionsは、単体の製品ではなく、これまでの経験を活かし適用領域ごとにパターン化したソリューションを提供するものです。段階的にメニューを拡充し、お客さまの課題に合った最適な解決策を提案していきます」と野口氏は強調する。

拡大する図1 NEC SDN Solutionsのメニュー体系

対象マーケットごとに分類されていることがわかる。NECはすでに企業やデータセンター事業者、通信事業者向けにSDNの豊富な導入実績があり、これらのソリューションでもその経験が活かされている。

組織変革や人材育成にグループ全体で取り組む

同社は、まずはシステム構築を担うSI部隊が案件ごとにNEC SDN Solutionsを組み込んだ提案を行っていく考えだ。そのための体制強化にもすでに着手している。

具体的には、SDN事業戦略の立案やソリューション開発を統括する「SDN戦略本部」を設立。加えて、多様な業種・業態の顧客と対話しながら個別ニーズに対応したソリューション開発を行う「SDN専任部門」も新設した。SDN戦略本部のアレンジのもとでSDN専任部門が活動することにより、SDNソリューションの開発と普及を加速しようというのである。

また人材育成にも積極的に取り組む。「NECグループ全体からITやネットワークに精通したエンジニアをSDN専任部門に集め、プロジェクトごとにチームを構成。SDNに求められるITとネットワークの融合スキルを、エンジニア全員に広げていこうと考えています。2015年までに、SDNに精通したエンジニアを800人に増やす計画です」と野口氏は強調する。

リーダーとしてSDN市場を牽引し社会インフラの進化に貢献

SDNの実現に向けた取り組みは、まだ始まったばかりである。にもかかわらず、メニュー化したソリューションの提供、体制強化にいち早くNECが取り組めたのは、黎明期からSDN関連技術の進化に積極的に貢献してきた背景がある。2008年には、米スタンフォード大学が立ち上げた「Clean Slate Program」に参画し、SDNアーキテクチャやSDNの標準プロトコルの1つである「OpenFlow」の研究開発に協力。2011年には世界で初めて(※)OpenFlowに対応したネットワーク製品「UNIVERGE PFシリーズ」をリリースし、豊富な導入実績を獲得してきた。実証実験ではなく、実際の運用の中でノウハウをフィードバックしながら機能を着実に強化できたのは、他社に先駆けて製品をリリースした同社ならではの強みと言える。

さらにNECは、ビッグデータ、エネルギーなど、幅広い分野で社会の進化に貢献したいと考えているが、SDNが社会インフラの進化に貢献できる場面も多いという。

例えばSDNを活用すれば、アプリケーションごとにICTシステムを動的に制御することができる。したがって、災害時に安否確認が集中した場合でも、メールや音声通話を優先させるといった制御が可能。このような対策により、緊急時にも柔軟に対応できるインフラが実現する。

「今後、NECグループはICTを活用した社会ソリューション事業にさらに注力していく考えです。SDNはそれを支える重要な技術の1つ。最先端の技術でITとネットワークを融合させたNECのSDNソリューションにより、ビジネスや暮らし、社会に貢献するICTシステムを実現します」と野口氏は強調する。NECが実現する新しい社会の進化に注目したい。

(※)NEC発表による

拡大する図2 SDN事業強化に向けたNECの取り組み

SDN専任部門を新たに設置し、多様な業種・業態の顧客と対話しながら個別ソリューションを開発。ITとネットワークの融合スキルを有するエンジニアを育成していく。

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