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山崎 伊紀子

新しい時代のエネルギーを子どもたちへ

IoTデバイス研究所 主任研究員
山崎 伊紀子 (やまざき いきこ)

入社以来、リチウムイオン二次電池の開発に携わる。2014年度、「第28回独創性を拓く先端技術大賞」において最優秀賞である経済産業大臣賞を受賞。

革新的な電池によって経済産業大臣賞を受賞

私が取り組んでいるのはリチウムイオン二次電池(以下、LIB)の研究開発です。LIB自体は、1990年代はじめから小型デバイスを中心に広く社会で活用されてきましたが、電気自動車などに活用できるような大型バッテリーの開発には、安全性の確保やコスト面から大きな課題がありました。この課題を解決したのが、NECです。電気自動車や蓄電システムに求められる高い安全性や低コスト、それに加えて長寿命と高エネルギー密度という条件をすべて満たした蓄電デバイスを世界で初めて完成させました。いまでは世界中で走る電気自動車約10万台に私たちのLIBが活用されています。
こうした実績に基づいて、NECのスマートエネルギービジネスユニットと2014年度に共同で執筆した論文「革新的リチウムイオン二次電池による蓄電ソリューションの開発」はフジサンケイビジネスアイの「第28回独創性を拓く先端技術大賞」において企業・産学部門の最優秀賞である経済産業大臣賞を受賞することができました。これは、10年以上もの間LIBの研究に携わってきた先輩方やたくさんの関係者のおかげだと思っています。その努力が、ようやくこういうかたちで実を結ぶことができた、という感謝の想いでいっぱいです。

子育てをしながらの研究
充実したワークライフバランス

私は2児の母でもあり、現在は会社の育児短時間勤務制度を利用しています。一般的には短時間勤務制度といっても、子どもが本当に小さいときだけしか利用できないというケースが多いと聞きますが、NECでは子どもが小学校に入ってからも時短勤務を活用することができます。また、制度が確立しているだけでなく、チームの仲間や上司もみんな理解を示して協力しくれるのは、本当にありがたいですね。NECは女性にとってすごく働きやすい会社だと思います。
子どもたちには、私の仕事は「どうしたら長持ちする電池ができるか考えること」と説明しています。彼らは「100倍」くらい長持ちする電池をイメージしているようです。実際にはまだ「数倍」程度ですから、子どもの考えには夢があっていいなと思います(笑)。しかし、この子たちが大人になるころには、ストレスフリーに電力を使える世界が実現しているのかもしれません。

再生可能エネルギーを促進させる蓄電ソリューション

NECでは蓄電ソリューションの展開を進めていますが、その最終形としてめざしている姿が、ストレスフリーに電力を使える世界です。蓄電システムと再生可能エネルギーの組み合わせによって、電力を無尽蔵に、そして安価に使用できる世界をめざしています。さらにいえば、コンセントに挿すといったことや、ブレーカーが落ちるということだって、電気に関わるストレスですよね。まるで息をするように、特別な意識をすることなく電気を使える世界をめざしています。
いま世界各地で再生可能エネルギーの利用が進められていますが、大きな課題の一つとなっているのは出力の変動が激しいという点です。この問題解決には蓄電池が役立ちますが、出力を安定させるには大量の蓄電池が必要となります。これを平準化するためにLIBを使う実証実験が各地で行われ、一部では実用化もされています。NECでもスマートシティプロジェクトに参加するなど、さまざまな可能性を模索しているところです。このような状況のなかで、次の時代の核となるような技術をぜひ開発したいと思っています。エネルギーソリューションを通じて、今後の世界に貢献していきたいですね。

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