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仙田 裕三

幅広い分野の流れを読む技術のジェネラリスト

データサイエンス研究所 主幹研究員
仙田 裕三 (せんだ ゆうぞう)

幅広い研究分野に精通し、その流れを読む価値共創に欠かせない研究者。シンガポールではNEC APAC社においてビジネス・プランニングの経験も積み、NECの社会ソリューションをさらに加速させる。

幅広い研究が生んだ技術のジェネラリスト

私はいまでこそ音環境理解チームを担当していますが、入社したときはMPEGなどの映像符号化技術の研究開発をしていました。この間、いろいろとやることをシフトしているのですが、その理由は「新しいことを始めるのが好き」という性格に起因していると思います(笑)。
映像符号化技術の研究開発を進めて、いよいよ製品化するという段階になったら、今度は伝送システムとして機能させることが必要になります。ここで私は迷うことなく、システム側のことに興味を持って研究に取り組み始めました。その頃、IPネットワーク技術が普及しはじめてきていたので、これは映像伝送システムもやっておかなければいけないなという確信があったんです。さらに、ちょうど会社の制度で留学させてもらえる良い機会があったので、アメリカでIPネットワーク技術を1年間研究させてもらいました。
日本に帰ってからは映像IP伝送の研究を立ち上げ、その一部は実用化もされたのですが、研究をつづけるうち、伝送技術に限定せず、ソリューションとしてビジネスを広げるにはどうすればいいのかを考えるようになりました。こうして、研究分野や仕事内容を一つひとつ隣へ拡大するようなかたちで徐々にシフトしてきたわけです。
ソリューションとして考えるようになったことで、関連する幅広い技術を理解することになりましたから、結果として技術のジェネラリストに近づいていったのだと思います。その頃から自分の研究分野の案件でなくても、社内で課題を整理する場面に呼ばれたりですとか、事業部の方といっしょに課題を抱えているお客さまを訪問したりするようになりました。ここでは、お客さまが依頼してきた技術とは全く異なる技術で解決するということもありましたね。さまざまな分野の技術が理解できていて、その根底に立ち戻って考えられたことによって、はじめて可能になったソリューションだと思います。

幅広い知識が加速させる価値共創と社会ソリューション

ちょうど私がそのようなソリューションを展開できるようになったときに、シンガポールのNEC APAC社へ赴任しました。世界各国に展開するNECのなかでも、NEC APAC社は特に活発な活動をつづけるグループ企業です。研究所での研究活動をアジア太平洋地域にさらに広げるというのが私に課せられたミッションでした。そのためには、お客さまのニーズを聞いて、最適な技術を提案していく必要があります。NEC APAC社のなかでは、日本に技術があることは知っているものの、具体的に何を使ってどのように解決できるかというところまでは落とし込むことができないという課題があったので、私のようなさまざまな分野を一通り理解した研究者に白羽の矢が当たったのだと思います。 しかし、ここでは研究者としてではなく、リージョナル・ビジネス・プランニングという企画部門での従事です。勝手の違いにはじめは戸惑いましたね。まずはNEC APAC内の部門すべてにどういう期待をしているか、どういうことで困っているか聞いてまわりました。そのなかで一つ、パブリックセーフティを担当している部門に新しいソリューションをつくりたいというニーズがあったので、話を深く聞いて最適な技術を見出し、研究所の研究者を紹介しながら、いっしょに会議を繰り返して最終的なソリューションを導き出していきました。このように、シンガポールでは幅広い知識と人をつなげることで価値共創と社会ソリューションを実践するという、いまのNECに通じる貴重な経験を重ねていくことができました。

NECとお客さま・社会をつなぐ新しい研究者

研究者にも、いくつかタイプが必要だと思っています。まずは、従来通りナンバーワン、オンリーワンの技術をつくれる人や、そのチームを運用できる人。こういう人たちがいなければ、NECならではの最先端のソリューションを実現できません。しかし、そういったタイプの研究者だけでは、実際の事業やお客さまの抱える課題とギャップが生まれてしまう可能性があります。さらに最近では、そこで生まれた単一の技術だけでソリューションを実現できるという状況でないということも事実です。そこで、やはり私のようにお客さまや社会と研究者の間をつないでいくような研究者も重要な役割を果たすのだと思っています。たとえば私は、課題を検討していった結果、最終的に私が研究する分野に落とし込まれなくてもいいと思っています。課題は、NECとして解決できればいいわけですから。そして、そのためには幅広い技術の知識や人をつなげる力、さらには、お客さま側の知識も必要です。これからの研究開発を担う学生のみなさんには、ぜひいろいろな技術に対しておもしろそうだとか、詳しく知りたいだとかと積極的に興味をもって、アンテナを高くしてて研究に取り組んでほしいですね。

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