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ダニエル アンドラーデ

学びつづけられる研究所

2018.2.2

セキュリティ研究所 主任
ダニエル アンドラーデ

ドイツ出身。日本の大学で博士課程を修了後、2011年にNECへ入社。専門は自然言語処理だが、最近では統計学や機械学習を活かした新しい技術開発に取り組んでいる。

企業にいながら、アカデミアに近い研究ができる

NECに入社した決め手は、一番アカデミアに近い研究ができそうだと感じたことでした。国際学会で論文を出す研究者がたくさんいることは、大学で研究を続けているときから知っていましたし、論文が提出されているということは、企業に入ってからもきちんと研究ができる何よりの証拠です。
入社後も、実際にきちんと研究を続けられています。特にいまは、NECが会社の方針としてAI技術に大きな投資をしています。そのおかげで学会への論文提出も奨励されていることもあり、非常に恵まれた環境で研究ができていると感じています。
博士課程のときのテーマは自然言語処理だったこともあり、私のNECでの研究もまずは自然言語処理の研究から始まりました。とはいえ、自然言語処理はいまここ数年で大きな進化を遂げていて、かなり優秀なオープンソースも登場しています。だからこそ、いまは自然言語処理のベースとなっている機械学習や統計学の方に注目しているところです。昔から興味があった分野ではあるので、これをもっと深めてテキストデータはもちろん、もっと他のデータにも活用できる技術を開発していきたいと思っています。
特に、いま注目を集めているニューラルネットワークのような技術では、AIらしい価値のある分析・分類結果は出るものの、なぜその結果が出たのかは完全にブラックボックスとなっていて、私たちにはその分析の経緯をたどることができません。これでは、なかなか責任のある判断を下すことができませんし、実際の社会では活用しにくいですよね。だからこそ、結果が出たあとも、もっと解釈がしやすくなるように自動で特徴量の選択とクラスタリングをしていく技術を研究していて、そこに統計学や機械学習が大きく生きています。
NECには、同様に分析結果や予測の根拠をたどることができる異種混合学習を開発した藤巻さんという優秀な先輩もいます。先輩は、私の一つのロールモデルになっていますね。

日本らしい「人を育てる」意識をもったグローバル企業

NECは、いまグローバルな企業に生まれ変わっていて、海外からも積極的に人材を集めています。私自身は博士課程で日本の大学に在籍していたのですが、インドなど海外の大学から直接採用することも多いです。社内の言語も、普段は日本語が多いですが、日本語が話せないメンバーがいる場合には英語で話していますね。
ただ、NECはグローバル企業というだけではなくて、日本の会社ならではの魅力もあります。たとえば、人を育てるということに関してとても力を入れていて、社費留学の制度も充実しています。こういう制度は、日本企業らしい良い文化だなと感じます。海外ではあまり聞かないんじゃないでしょうか。実は私もいま国内留学制度を利用して、統計数理研究所という研究機関で2年間統計学の勉強をさせてもらっています(2018年3月修了予定)。週4日向こうで研究をしていて、週1日NECで研究をするという毎日です。モチベーションと基本的な知識のある人材であれば、社内でしっかり育てていくという意識が根付いているのは研究者にとってはメリットですよね。まず修士で入社した後に、留学制度を使って専門性を高めていくということもできますよ。
あと、職場の上司やチームのみんなもとても親切で協力的です。大学の研究室時代は、みんな一人で黙々とやっていたことが多かったので、NECに入って良かったと思いました(笑)

広く社会に浸透する基礎技術の開発をめざして

今後の目標は、広く社会にインパクトを与える研究成果をあげることです。アカデミアで研究を続けていると社会のニーズを把握するのが難しいことも多いですが、企業ではお客様の実データを通じた研究ができるぶん、インパクトのある研究課題を見つけられるチャンスにあふれています。一般的な技術として社外でも広く利用できるような基礎技術を開発して、ものすごくたくさん引用されるような論文を1本書けるといいですね(笑) そのためにも、現在の研究テーマを深く掘りつづけていきたいと思っています。
学生のみなさんも、ぜひNECに応募していただけたらと思っています。専門的な知識がまだないとしても大丈夫です。数学が得意という方であれば、どんな分野でも活躍できると思いますし、専門性は入社後であっても留学制度で高めていくことができます。あとは、モチベーションと興味ですね。統計学や機械学習などのAI技術に興味を持っていたり、国際学会での論文提出に意欲をもっていたりする人であれば、大いに活躍できると思います。

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