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インターンシップ体験記

和佐 州洋さん

北海道大学大学院 情報科学研究科 コンピュータサイエンス専攻 知識ソフトウェア科学講座
情報知識ネットワーク研究室 博士課程1年(当時)
インターンシップ参加期間: 2013年11月~2014年2月(3ヶ月間)

和佐 州洋さん
同研究室 博士課程3年(2015年現在)

研究テーマ

私の研究テーマはコンピュータを使った列挙です。何を列挙するかというと、たとえば、ソーシャルネットワーク上で"Xさんの友人全員"や、量販店の購買履歴から"商品Yを買った人が一緒に買っているもの"といった、たくさんある情報の中から、ある種の制約を満たすものすべてです。一昔前は、"たくさんある情報"や"ある種の制約"は、コンピュータの性能や、時間、資金などの理由から、単純なものしか処理できませんでした。しかし、ネットワークやコンピュータの性能の飛躍的な向上によって、複雑な情報から複雑な制約を満たす新たな知識を発見したい、というニーズが出てきました。このような知識発見はデータマイニングと呼ばれています。列挙はデータマイニングの基盤技術の一つとみなされており、その重要さが注目されています。

インターン開始まで

なぜ列挙が必要か、と聞かれた時に「データマイニングをする上で必要な知識だからです」と答えています。しかし、私の研究テーマは比較的理論面に偏っていました。そんな状況では説得力がありませんし、実際のところはどうなのだろうとモヤモヤしていました。そう悩んでいた頃に、インターンシップ募集の説明会が大学で行われました。軽い気持ちで説明を聞いていましたが、テーマは豊富で、どれも非常に興味深いものでした。この機会を逃すのはもったいないと感じ、説明会が終わった後すぐに応募しました。その後、NEC中央研究所の方とSkypeで面談し、テーマとともに3ヶ月間のインターンが決まりました。

インターンシップ期間中

インターンシップ中は、メンターの方とともに、予測のための組合せ特徴量の列挙アルゴリズムに関する研究をしました。今はたくさんの情報がある時代です。しかし問題なのは、そのどれもが重要というわけではないという点です。たとえば、昨日の夜何を食べたか、という情報から天気の予測をすることはできません。食事と天気のようにわかりやすければいいのですが、一見関係ありそうだけれども関係ない、とか、関係なさそうだけど関係ある、ということもありえます。その一方で、気温だけでなく気圧に関する情報を組み合わせることで、より精度が向上する、といったことも起きます。情報の組み合わせ方が重要になるということです。このように様々な事が考えられますが、私たちは特に、組み合わせの重要性に着目しました。そして、すべて列挙できると予想し、列挙でこの問題を解決しようというアプローチをとりました。

ここから先は、先行研究を洗い出し、プログラムを実装して比較実験する。問題があれば、どのように解決すればよいか考える、というプロセスを踏んでいきました。これは、私にとってむしろ驚きでした。企業での研究はあまり論文を読まないのでは、という先入観があったからです。しかしその先入観は、少なくともNECでは誤りでした。また、メンターの方がしきりに、原理を大事にする、現実に動くアルゴリズムは理論に裏打ちされている、ということおっしゃっていました。これには非常に驚き、また大いに共感しました。企業研究であっても、大学での研究と同じように理論的な側面を大事にすることのできる環境は、非常に貴重だと思います。NECでこのようなことを聞けたのは大きな収穫だったと私は思います。

インターンシップを終えて

今回のインターンシップは、私にとって非常に重要な出来事でした。キャリアパスの選択だけでなく、企業における研究の姿勢を知ることができました。また、求めている人材についても、インターン生に求められる能力を通じて知ることができたと思います。インターン生に求められる能力は、積極性と論理的な思考力であると感じます。もちろん、私の分野でいえば、プログラミングの能力や、予測の知識などといった専門的な知識があるに越したことはありません。しかし、NECでのインターンシップで感じたことは、主体性を持って取り組むことの大事さです。言われるがまま、されるがままの雑用的なインターンシップではありません。自ら問題点や解決策を発見する積極性、さらにそれらを的確に言葉にできる論理的な思考力が必要です。また国際色も豊かで、実際、インターンシップ期間中の昼食時の会話は英語が主でした。
企業がどのような研究をしているのか知りたい、自分の能力を試してみたい、という方にはうってつけのインターンシップであったと思います。

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