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インターンシップ体験記

林 浩平さん

奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 システム情報学領域 数理情報学研究室
博士後期課程3年(当時)
インターンシップ期間:2012年1月~3月(3カ月間)

林 浩平さん
国立情報学研究所 ビッグデータ数理国際研究センター 特任助教
JST, ERATO, 河原林巨大グラフプロジェクト(2015年現在)

インターンシップでの経験

当時研究主任をされていた藤巻さんからインターンシップに誘ってもらったのは、博士3年目の夏ごろでした。藤巻さんとはIBIS2009という機械学習系の国内研究会で面識があり博士論文に大体めどがついてきたタイミングで、1-3月にインターンさせてもらうことにしました。藤巻さんにはメンターとして担当していただきました。

インターンとして最初に取り組んだテーマは「オンライン機械学習アルゴリズムの並列化」でした。具体的にはL1・L2正則化つきパラメータ推定問題に対して、ある種の確率的勾配法の並列化に取り組み、アルゴリズムレベルでの並列化の設計から実装までを行いました。なかでも実装部分に関して相当の苦労をしました。というのも、アルゴリズム上はうまく並列化できていても実際のハードウェア上では例えばメモリキャッシュの仕組みなどにより速度が出ないということが多々あるからです。このあたりは、プログラミングして、動かしてみて、デバッグによりボトルネックになっている部分を見つける。ということを根気よく繰り返し行う必要がありました。最終的にはインターン期間中に何とか実装は終了し、データ解析エンジンの一部として組み込まれたと聞いています。

インターン中に行ったもう一つのことは、因子化情報量基準(FIC)に関する論文[1]に共著者として加わったことです。藤巻さんはその前年の国際会議で混合分布の新しいモデル選択法としてFICを提案していました。FICの隠れマルコフモデルへの拡張へ取り組もうという事になり、自分は主に実験部分を担当しました。この時は確か締切の二週間前までまったくの白紙状態で、普通に考えると無理なペースだったのですが、藤巻さんの超人的な仕事量により何とか締切に間に合い、結果として機械学習のトップ会議であるICMLに採択されました。

インターンシップを終えて

インターン中には大学とは異なる視点で数多くの事を学ばせてもらい、自分自身大きく成長することができました。一番大きかったのが研究や実装に関して1対1で長時間の議論ができたことです。藤巻さんは海外の拠点にいたのでSkypeを通してで、毎週2回程度の頻度でミーティングを行っていました。このミーティングを通して、企業研究者のプロフェッショナルな「姿勢」を学ぶことができたと思います。結果的には私はアカデミック方面に就職しましたが、NECとは共同研究を継続し、これまでにFICに関する論文を共同で3本[2,3,4]書くなど、インターンの経験はずっと役立っています。

以上に書いたように、企業へ就職希望の人も、アカデミックへ進学希望の人も、研究者として成長したい方にはNECへのインターンを強くお勧めします。また日本では珍しくインターン生にもちゃんとした給料や福利厚生がつくのも素晴らしいです。


[1] “Factorized Asymptotic Bayesian Hidden Markov Model”, Fujimaki, R. & Hayashi, K. ICML, 2012
[2] “Factorized Asymptotic Bayesian Inference for Latent Feature Models”, Hayashi, K. & Fujimaki, R. NIPS, 2013
[3] “Asymptotically Exact Inference for Latent Variable Models and Its Application to Bayesian PCA”,Hayashi, K. & Fujimaki, R. Advances in Variational Inference, NIPS Workshop, 2014
[4] “Rebuilding Factorized Information Criterion: Asymptotically Accurate Marginal Likelihood”,Hayashi, K.; Maeda, S. & Fujimaki, R. ICML, 2015

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