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インターンシップ体験記

菊池 裕介さん

北海道大学大学院 農学院 応用生物科学専攻 生命分子化学講座
根圏制御学研究室博士後期課程2年 (当時)
インターンシップ期間:2013年9月~12月(3ヶ月間)

菊池 裕介さん
NEC 情報・ナレッジ研 データマイニングTG(2015年現在)

大学での研究テーマ

私の大学での研究テーマは、ざっくりいうと「微生物ゲノム情報からのデータマイニング」でした。近年の分析技術の発達により、あらゆる生物のゲノム情報が容易に取得できるようになりました(例えば、最初のヒトゲノム解読には13年という期間と3,000億円という費用が掛かっていましたが、最近では数日間のうちに10万円という価格で解読が可能です)。その結果、ゲノム科学分野において情報爆発が起こり、得られたデータの分析がテクニック面でも人的リソース面でもボトルネックとなっていました。私自身、種々の統計手法や既存・自作のアルゴリズムを適用することで手持ちデータの分析を行っていましたが、より高度かつ効率的なデータマイニング手法を習得したいと考えるようになり、ちょうどデータマニング分野での募集があったNEC中央研究所でのインターンシップに応募しました。

インターンシップ中の業務内容

インターンシップ中は上司のアドバイスを受けつつ、異種混合学習技術のビジネス適用とデータの前処理アルゴリズムの新規開発を行っていました。異種混合学習技術は多種多様な規則性が含まれるデータの中から自動的にそれらを発見し、高精度な予測や異常検出を可能にする分析技術です。私がインターンシップをしていた当時、既に小売店舗における正確な商品需要予測やそれに基づく発注最適化(商品廃棄削減)が可能になることが実証されていました。
一方で、私が扱っていた案件では、データに含まれるノイズにより正確な予測ができないことが問題となっていました。例えば、小売りデータは「どの商品」が「いくつ売れた」という離散データなので、入力間違いなどがない限りノイズ混入の可能性はありません。しかし、センサデータなどの連続データの分析においては測定ずれノイズ(測定環境の再現に起因するデータのずれ)などの混入が予測精度の低下につながります。私はこの測定ずれノイズを低減するアルゴリズムの開発に取り組みました。この測定ずれ修正はゲノム科学分野において長年取り組まれている問題であり、私自身の強みを発揮できる領域でした。実際に、社員の方々にアルゴリズムの提案を行い、実装およびテストを経て、最終的には予測分析フローに組み込んでいただけるだけのものを作ることができました。

インターンシップを終えて

NEC中央研究所でのインターンシップは私自身のキャリアパスの決定において非常に実りのあるものとなりました。企業の研究活動を通して、企業における研究も大学における研究も(たとえ分野や研究対象が大きく異なっていたとしても)本質的に求められるスキルや活動内容は同じであり、「企業における研究も面白い」ということに気付くことができたのです。また、社会・人の利益に直結する研究ができるのも企業における研究の魅力であると感じました。卒業後の進路として大学や国の研究機関だけを見据えている学生の皆さんには、是非企業の研究所にも目を向けてもらい、それらすべてを吟味した上で自身のキャリアパスを決定してもらいたいと考えています。
一方で、インターン生に求められているスキルは非常に高いと感じました。自身の専門分野に関する知識や実装スキルはもちろん、上司に対して積極的に提案(時には批判)を行う主体性、その際に必要となる論理的思考力やプレゼンテーションスキル、また専門外の分野にもアプローチするための情報収集力や開拓力、などです。だだし、これらも裏を返せば「新しい分野に積極的に挑戦させてくれる」ための土壌が揃っているとも言えますし、自分の実力を試してみたい学生の皆さんにとっては非常にやりがいのある職場だと思います。
業務以外の点についても少し書いておきたいと思います。私がインターンシップをしていた時期には、グループに中国研からの実習生やシンガポールからのインターン生が来ていたため、英語を使用する機会が非常に多く、特にスピーキングスキルを鍛える良い機会となりました。また休日にはグループのバーベキューに参加したり、社員の方と映画を見に行ったりするなど、公私ともに充実した生活を送ることができました。

私は、大学の先生に「幸運の女神は前髪しかない」と背中を押され、NECのインターンシップに応募しました。皆さんも、後悔だけはしないよう、目の前にあるチャンスを積極的に掴みにいってください。

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