Augmented Wisdom

人の知性をアシストする人工知能

NECは実世界の様々な社会課題を解決するために、人と協働して課題解決を支援する人工知能(AI)の実現を目指しています。ビッグデータの進展とアナリティクス技術の高度化により、人工知能(AI)でできることが広がり、様々な分野への応用が進んでいます。AIが車やロボットなどの機器に搭載されることで人々の移動や作業が自動化され、生活が便利になると共に物流や生産などの経済活動が効率化されていきます。また、自然言語を解釈して処理するAIがスマートフォンやタブレットなどを通じて利用できるようになり、個人消費者向けサービスがより便利で使いやすいものになっていくでしょう。さらに企業や組織においては、デジタル化された情報を収集して分析するAIが経営者の意思決定を支援するようになります。NECはこれまでAI技術の研究開発に50年以上取り組んできましたが、このようなAI技術を今後実世界の社会課題解決、すなわち社会ソリューションに活かすことを目指していきます。

AIの社会適用が広がるにつれて、AIが人の仕事を奪ったり、人間を脅かす存在になったりするという懸念の声も聞かれますが、NECは複雑な社会課題の解決には人とAIの協働が不可欠と考えています。これからのAIは、実世界のAIを人と協調しながら支援していくことになるでしょう。AIがそのような方向に進化していくためには、4つの課題への取り組みが必要です。すなわち、(1)実世界の深層を理解すること、(2)多様で複雑な社会専門知識を必要とすること、(3)未知事象や希少事例に対応すること、そして、(4)現場でリアルタイムに問題へ対処することです。

まず社会ソリューションでは実世界のリアルな問題に対処することが求められるため、実世界で起きていることを正確に把握することが必要です。現在のAI技術は、実世界の情報やデータがデジタル化されて整理された状態で最も有効にその機能を果たしますが、実世界には整理されていない情報が大量にあります。実世界の情報は音声や画像、映像、匂い、温度、湿度など様々な形で捉えられます。このような情報をデジタルの世界に取り込むのがセンシング技術です。センシング技術の進化により、実世界の表層的な情報だけでなく、深層まで捉えることが可能になっていくため、AIはそのようなセンシング技術の発展と共に、より深い実世界の理解に基づいた分析と問題解決を実現するように進化していきます。

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社会価値創造のビジョンや取り組みについて、より詳しい内容をご覧いただけます。是非ご一読いただければ幸いです。