Pervasive Connectivity

浸透するコネクティビティ

通信技術の発展によって社会全体で多くの「繋がり」が生まれ、その範囲が広がっています。インターネット初期の頃、繋がる対象はPCであり、多くのPCは利用されている時のみ繋がっている状態でした。やがてWi-FiやLTEなどのモバイルブロードバンドが普及し、屋外でも、移動している状態でも繋がることができるようになりました。そして今、IoTの普及と共に、ホームやオフィスに設置されたセンサやカメラ、人々が利用する携帯端末やウェアラブル端末など、様々な情報機器がネットワークに繋がり、ヒトやモノがいつの間にか繋がっている世界が到来しています。実世界のヒトやモノの情報はデータ化され、デジタル化された世界でその繋がりが広がっていきます。モノの情報やヒトの情報の繋がりから生まれる関係性を分析することにより、実世界で起きている事象の因果関係や相関関係などが抽出されてコト情報が生まれます。例えば、人のメッセージのやりとりからコト情報である「組織」が推察されたり、ソーシャルネットワークやWebに投稿される情報からコト情報である「流行」が捉えられたりすることが可能になります。

このようなコトの情報がデジタル化された世界で時間や場所を越えて繋がることにより、様々な新しい価値が生まれていきます。例えば、コトのつながりが広がることにより、都市における災害時の対処を迅速かつ効率的に行うことができるようになると考えられます。人口が密集する都市において災害が発生した場合、被害を最小限に食い止めるためには被災地の正確な状況把握が必要になります。センサやカメラから集められる実世界データはもちろん重要ですが、SNSや掲示板などデジタル化された世界にも被災地のヒトや物資の状況を把握するのに役立つ情報が散在しています。実世界とデジタル化された世界の情報をリンクさせて俯瞰することにより、被災地でリアルタイムに起きているコトをより正確に理解することが可能になります。被災地で起きているコトが救急隊や消防隊、支援物資の供給団体に正確に伝えられることにより、迅速かつ的確な救命・支援活動が実現されると考えられます。

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