image1

日本取引所グループ 様

公正で信頼される市場のために、世界に先駆けて売買審査業務にAIを活用

日本取引所グループ傘下の日本取引所自主規制法人では、取引所における市場の公正性・信頼性の確保に向け、インサイダー取引や相場操縦といった不公正取引が行われていないか、売買の内容を審査(監視)する売買審査という業務があります。
売買審査業務では、まず初期段階において、不公正取引に該当する可能性のある取引を一定の基準によってシステム的に幅広く抽出し、次の段階で抽出された取引について個別に売買状況を審査担当者が分析しています。

近年、証券市場を取り巻く環境は激的に変化し、取引データ量の増加や取引手法・形態が複雑化するなかで、適切に売買審査を行っていくことが重要となっています。

そこで、売買審査業務の初期段階において、AIを活用するための検証がNECとともに行われてきました。
今回検証に使用されたAIは、ディープラーニング技術を搭載したNECの「RAPID機械学習」です。売買審査業務において、過去初期段階から次の段階の調査を行った不公正取引の可能性のある取引を「RAPID機械学習」に学習させ、審査担当者による初期段階の調査で、「RAPID機械学習」が判断した結果を活用しようとするものです。
この検証により、NECのAIが初期段階の調査で適用した場合、高い精度で不公正取引の可能性の有無を判断できることが実証されました。

これにより、審査担当者はさらに詳細な調査に注力でき、より高度かつ精緻な売買審査が可能となることが見込まれ、取引所における市場の公正性・信頼性が一層高まることが期待されます。