ケーススタディ

医療インフラを整備して、診療のサービスと質を向上

カンボジア
サンライズジャパンホスピタル プノンペン※様

日本語、英語、クメール語に対応した、クラウド型問診サービスを導入。
問診情報の正確な収集と、医療スタッフの円滑なコミュニケーションを実現。

医療インフラの整備と診療サービスの向上を目指して、2016年10月、カンボジアの首都プノンペンに開院した日本式医療施設サンライズジャパンホスピタル プノンペン(SJH)様では、NECが提供する「多言語対応クラウド型問診サービス」を導入しました。タブレットに表示されるナビゲーションに従って、看護師や患者自身が自覚症状や生活歴、既往歴などを入力することで、問診情報を正確に収集するとともに、カンボジアと日本の医療スタッフ間のスムーズな連携やコミュニケーションを実現しています。NECはこれからも、ヘルスケア分野における先進ICTの活用によって、さまざまな国へ安全・安心、そして公平な医療インフラの向上に貢献していきます。


年間20万人もの患者が周辺国へ流れるカンボジアでは、
医療インフラの整備が急務でした

政治的な安定化とともに、国を挙げた経済成長政策を推進しているカンボジア。国際通貨基金(IMF)では、カンボジアの経済成長率について2020年まで7%台を維持すると予測※しています。こうした経済発展がある一方で、年間20万人を超える患者が周辺諸国へ流出するなど、医療インフラの整備が大きな課題となっていました。そうした中、医療法人社団KNI理事長の北原茂実氏が推進する、日本の医療を輸出産業に育てる取り組み、および日本政府が推進する日本医療の国際展開の一つとして、SJHが設立されました。SJHは、日揮株式会社、株式会社産業革新機構、株式会社KMSI(Kitahara Medical Strategies International)の3社が出資した現地法人が、首都プノンペンに開院した日本式の医療施設です。開院式典にはカンボジア首相をはじめ、両国の政府関係者も多く出席し、先進の医療サービスに大きな注目が寄せられました。SJHは、救命救急センターを中心に脳神経外科や健康診断などの、日本式医療サービスを提供しています。さらに、海外における医療サービスの向上や人材育成への貢献も目指しています。

  • 『IMF WORLD ECONOMIC OUTLOOK 2015』2015年4月

日本語、英語、クメール語。患者の問診を
タブレットを使って、正確かつスムーズに

SJHでは、日本の医療ノウハウをもとにNECがICTを活用して開発した「多言語対応クラウド型問診サービス」を利用しています。日本語、英語、そしてカンボジアの公用語であるクメール語に対応したこのサービスは、タブレットを使って、選択メニューから患者の自覚症状、発症からの経過時間、生活歴、既往歴などを入力することで、通訳を介することなく問診情報を正確に収集。さらに収集した情報の分析によって、行うべき処置や検査の候補を表示し、医師の所見入力などをサポートします。患者または看護師がクメール語で入力した問診情報は、日本語や英語でも見ることができます。通訳にかかる時間や翻訳による伝達ミスなどを解消するだけでなく、院内におけるカンボジアと日本の医療スタッフ同士のスムーズなコミュニケーションの実現にも役立っています。

ICTを活用した医療の先進的な取り組みを
これからも、いち早く世界の国々へ提供

NECでは、早くからヘルスケアや医療分野においてICTを活用した取り組みを進めてきました。先進の「多言語対応クラウド型問診サービス」を導入したSJHでは、正確で均質な問診に加え、蓄積された情報をもとにした現地医療の質の向上、医療スタッフの育成などへの貢献も期待されています。今後は、ICTを使って日本から現地の医師へアドバイスなどを行う遠隔コンサル支援や、多くの症例データのAIでの分析により、食事や生活習慣と疾病の相関関係などを明らかにして、リスク判定につなげることも検討されています。NECはICT活用によって、これからも医療・ヘルスケア分野における“国際貢献”と、日本式医療の“国際展開”に力を注いでいきます。

  • Sunrise Japan Hospital Phnom Penh

NEC Vision Book 2017を読む

社会価値創造のビジョンや取り組みについて、より詳しい内容をご覧いただけます。是非ご一読いただければ幸いです。