ケーススタディ

渋滞解消を図り、スムーズで安全、環境負荷を抑えた都市交通の実現をサポート。

交通インフラの向上

世界の国や地域が抱える交通渋滞の解消をICTで支援。
安全かつ円滑な運行と、無駄なエネルギー消費をなくす新たな交通インフラの実現に貢献しています。

世界的に加速する人口増加や都市部への人口集中によって、新興国を中心に世界各地で交通渋滞が深刻な社会問題となっています。交通渋滞によってもたらされるさまざまな悪影響を解決するために、世界各地では「次世代交通インフラ」の開発と推進が進められています。ICTを活用した「次世代交通インフラ」は、住民に安全で効率的な移動とともに、費用対効果の向上や環境負荷の低減を実現します。NECは、世界各国の地域や企業と連携しながら、AIやIoTなど最先端のICTを活用して、「安全」「安心」「効率的」な交通インフラの構築による社会価値の創造に貢献しています。


交通渋滞による経済や環境への影響が深刻化

国連の統計によると世界人口は2050年には97億人に達すると予測されています。世界的な人口増加や都市部への人口集中によって、人やモノの移動も増加・拡大していきます。こうした中、交通渋滞による深刻な影響が世界各地で課題となっています。交通渋滞は、経済的・時間的な損失に加え、移動時間の増加による物流コストや人件費の増大の要因となります。また、燃費の悪化によるエネルギー消費の拡大、CO₂や窒素酸化物の排出量増大など、大気汚染や地球温暖化の要因にもなっています。
こうしたさまざまな課題を解消し、スムーズで安全な移動とエネルギー消費を抑えた持続可能な社会の実現に向けて、交通インフラの変革・整備が新興国を中心に、世界各地で求められています。

インドやシンガポールなど、さまざまな新興国で、
ICTを活用した次世代交通インフラの構築が拡大。

現在、自動車の急速な増加によって深刻な交通渋滞に直面している新興国では、課題解決を図る交通インフラへのさまざまな取り組みが進んでいます。
交通渋滞緩和の効果的な対策の1つが、公共交通機関の利用促進です。近年では、鉄道に比べて導入コストが低いバス高速輸送システム(BRT:Bus Rapid Transit)が注目を集めています。インドのマハラシュトラ州プネ市では、位置情報システムを活用して、バスの運行状況を可視化。管制センターが運行状況を常時監視して、停留所で待つ利用者のスマートフォンに到着時間を知らせたり、必要に応じてドライバーへ適切な指示を出す仕組みを構築しました。これにより、都市交通の動脈としてバス輸送のスムーズな運行と利用者の利便性向上を実現しています。プネ市をはじめとして、現在100ヵ所でスマートシティ構想が進められているインドでは、今後もBRT導入の拡大が期待されています。
1日当たりの利用者が100万人を超え、約2,600人のドライバーを抱えるシンガポールの公共バス事業者SMRT社では、ICTの活用によりさまざまな運行情報をリアルタイムで収集・分析し、バスの運行状況全体を把握することで、待ち時間を減らす適切な配車管理を実現しています。また、「エコドライブ・センサー」を各バスに搭載して、急加速や急減速、急な車線変更など、ドライバーの運転特性をテレマティクス技術によって瞬時に検知・集計。さらに収集したビッグデータの分析によって事故につながるドライバーの潜在的な運転リスクを割り出し、それをもとにした指導や訓練を行うことで、運転技術の向上や安全に対する意識向上を図っています。こうした安全性の向上や事故の未然防止に向けた取り組みによって、SMRT社ではリスク指標が約30%改善されています。

安全で、効率的な都市交通の実現に向けて。AIやIoTなど、
NECの先進ICTが世界の国や地域で、社会価値創造に貢献

インドやシンガポールにおけるスムーズで安全な運行サービスの実現や、新たな交通インフラの整備に貢献しているのが、機械学習技術や画像認識技術などNECが世界に誇るAI技術、IoT、SDNなどを組み合わせた最先端のICTです。NECでは、他にも、複数の公共交通機関に共通したICカードシステムの構築や交通量に合わせた信号システム制御の実証実験など、新興国におけるさまざまな取り組みを行っています。また、走行中の車両の乗車人数をリアルタイムで把握し、カーシェアリングレーンでの複数人乗車の普及促進を図る先進国での実証実験など、世界の国々や地域それぞれの交通・道路状況や課題に応じた幅広い取り組みを進めています。これからもNECは、先進のICTを最大限に活用してスムーズで安全、そして環境負荷の少ない効率的な交通インフラの実現に向けて貢献していきます。

NEC Vision Book 2017を読む

社会価値創造のビジョンや取り組みについて、より詳しい内容をご覧いただけます。是非ご一読いただければ幸いです。