ケーススタディ

安全なプラント管理と、安定した電力供給を。

中国電力様

NECが開発した世界初の分析エンジンで、ビッグデータを解析。
プラントや設備の故障の予兆を早く、正確に検知します

発電所のさらなる安全・安⼼な稼働のために。中国電⼒様の島根原⼦⼒発電所では、プラントの異常をより早く、より正確に⾒つけ出すことを目的に、NECの「プラント故障予兆監視システム」を約3ヶ年にわたる検証の上で導⼊しました。さまざまな設備に設置したセンサーから⼤量データを収集し、NECが独⾃開発した「インバリアント分析技術」によって解析することで、プラントの「いつもと違う動き」を検知。予兆段階における異常検知によって、故障につながる可能性のある箇所の特定や故障発⽣前の早期補修が可能になり、⾼い安全性の確保と安定稼働への貢献が期待されています。


重要なプラント設備の運転監視と点検。
人間が行う作業には限界がありました

5県を中心とした電力エネルギー供給で、地域の人々の豊かで快適な暮らしを支えている中国電力。発電所の安定稼働と安全性確保に不可欠な運転監視やプラント点検において、点検の範囲やタイミング、さらに運転員・点検員の知見など、人間が行う作業には限界がありました。こうした課題を解決して異常をいち早く、正確に見つけ出す新たな仕組みづくりが急務となっていました。

中国電力株式会社
執行役員
電源事業本部
原子力管理部長
(当時)
林 司氏

「新しい仕組みづくりの目的はひとつ。故障の原因を予兆の段階で突き止めたい。早期に異常を発見して、早期の対応を図りたいということでした。NECさんから提案を受けた時、すぐにコレだ!と感じました」

3,500個のセンサーで収集したデータから、
異常の予兆をリアルタイムで検知

プラントの運転監視・点検における課題解決策として中国電力島根原子力発電所が導入したのが、NECの「プラント故障予兆監視システム」です。島根原子力発電所では、さまざまな設備に3,500個のセンサーを設置。収集した温度、振動、圧力、電力、流量などのデータを、リアルタイムで自動的に解析することで、予兆段階における異常検知を実証しています。点検の専門家でも気づかないような、小さな異常も発見する高精度な予兆検知を可能にしたのが、NECが世界で初めて開発した「インバリアント分析技術」です。

プラントの「いつもと違う動き」を見逃さない
NECの「インバリアント技術」

NECが独自開発した「インバリアント分析技術」は、大量に設置したセンサー間のデータの関係性を、自動でモデル化します。このモデル化により予測した数値と、リアルタイムに収集したセンサーデータの数値を比較することで、「いつもと違う動き」を異常として検知します。プラントのシステム全体を俯瞰的に捉えて、取りこぼしなく監視できるのも大きな特長です。

中国電力株式会社
執行役員
電源事業本部
原子力管理部長(当時)
林 司氏

「訓練施設で疑似的な異常を発生させて、人間とシステムとで異常発見までの時間を比較する実験を行ったところ、故障予兆監視システムの方が人間よりも異常発見が10数時間も早かったという、結果も得られました」


中国電力とNECが、約3年にわたって共同で行った「プラント故障予兆監視システム」の検証によって、異常の予兆検知によって予備機へのすばやい切り替えや障害発生前の早期補修を可能にするなど、本システムの有効性が確認されました。こうした成果をもとにNECでは、石油・化学の大型プラント、橋や道路、トンネルなどの公共インフラ、自動車や列車など交通分野など、生活の基盤である安全・安心な社会づくりに一層貢献していきます。

NEC Vision Book 2017を読む

社会価値創造のビジョンや取り組みについて、より詳しい内容をご覧いただけます。是非ご一読いただければ幸いです。