日本人初のOpenStackコミュニティのプロジェクトリーダーがNECから就任
2016年4月22日
日本電気株式会社
NECコーポレーション・オブ・アメリカ（本社：米国テキサス州アーヴィング）の大道憲一(おおみち けんいち)がOpenStackコミュニティにおいて日本人初のリーダー(PTL：Project Team Leader)に選出されました。
大道は、オープンソースソフトウェア(OSS)であるOpenStackの品質保証を担うQA(Quality Assurance、注1)プロジェクトに属し、OpenStackの品質向上に大いに貢献しました。約50個あるOpenStackコミュニティのプロジェクトの中で、QAプロジェクトは重要なプロジェクトの１つと位置づけられています。PTLは、世界中にいる開発者のリーダーとして、開発項目の策定や議論をリードする役割を担うとともに、様々な折衝やプロジェクトをまたがる項目の議論に代表として参画します。PTLに選ばれたことは、大道がOpenStackコミュニティの代表の一人になったことを意味します。
大道は、2012年よりOpenStackコミュニティでの活動を開始し、Nova(注2)やQAプロジェクトにおいて、これまでNova V2.1 APIの開発や統合テストTempestの開発に携わってきました。この貢献が認められ、今回PTLとして選出される運びとなりました。
OpenStackは近年、クラウド基盤のOSSとして世界的に導入ユーザが拡大、国内企業においても、関心が高まっています。
このような中で、NECは2012年よりOpenStackコミュニティにおいて活発な活動を開始し、最新のMitakaリリースサイクル(注3)での貢献度では、世界6位(日本企業1位)を獲得しています。
さらに米国テキサス州で4/25(月)～29(金)に開催されるOpenStack Summit Austinでは、NECのメンバーが主体的に関わるセッションが9件採択されました。
NECは今後も、引き続きOpenStackコミュニティへ積極的に貢献し、OpenStackをベースとしたクラウド基盤の機能強化、品質向上に努めていきます。
OpenStack Foundation COO マーク・コリアー氏のコメント
大道さんのQAプロジェクトPTL就任おめでとうございます。OpenStack Foundationではインターオペラビリティテストを重視しており、QAプロジェクトをまとめる大道さんのリーダーシップに期待しております。
大道憲一のプロフィール、抱負
プロフィール：
2002年入社後、ネットワーク構築案件、社製ソフトウェア開発を経て、2006年よりLinuxコミュニティで品質強化機能(クラッシュダンプ)の開発を担当した。クラッシュダンプは現在、ミッションクリティカル案件含め幅広い領域で使われる業界標準の機能となっている。2012年よりOpenStackコミュニティで、品質向上を目的に機能開発を担当している。現在、NECコーポレーション・オブ・アメリカ ,グローバル・ソリューション・プラットフォーム・センター ,シニアソフトウェアエンジニア。
抱負：
OpenStackはIoT、ブロックチェーンなど幅広い領域での活用が期待されております。その基盤として皆様に安心して使っていただけるよう、多くの方と協力し、更なる品質強化に取り組んでまいります。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1)OpenStack全体の品質・安定性を保つため、ツールの整備・開発を行うプロジェクト。統合テストTempest、開発用デプロイツールDevstack他、多くの開発を担当する。
- (注2)Computeサービスを提供するOpenStackの主要プロジェクト。クラウド利用者に対して、仮想サーバの作成、仮想サーバを起動する物理ホストの管理などのサービスを提供する。
- (注3)OpenStackは半年毎に新バージョンがリリースされ、最新バージョンMitakaは2016年4月7日にリリースされた。なお、バージョン名Mitakaは前回OpenStack Summitが東京で行われたことから、三鷹という地名に由来している。
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC クラウドプラットフォーム事業部
E-Mail：oss@osspf.jp.nec.com
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html