NEC、NTTドコモの商用ネットワークに仮想化モバイルコア(vEPC)を納入
~ ネットワーク仮想化技術を適用した商用ネットワークの実現に貢献 ~
2016年3月11日
日本電気株式会社
NECは、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:加藤 薰、以下 ドコモ)が、2016年3月9日に商用運用を開始したネットワーク仮想化(Network Functions Virtualization:NFV)技術を適用したネットワークに、仮想化モバイルコア「vEPC(virtualized Evolved Packet Core)」などの通信ソフトウェアを納入しました。
今回、NECが納入したのは、LTE基地局を収容するMME(注1)やS-GW/P-GW(注2)などの機能を仮想化した「vEPC」と、LTEネットワークのライフサイクル管理(注3)を行う「VNF(Virtual network Function) Manager」といった通信ソフトウェアなどです。
これらのシステムの導入により、負荷に応じてコアネットワークの処理能力を柔軟に増減させたり(オートスケーリング)、ハードウェア故障時に自動的かつ短時間で復旧させたり(オートヒーリング)することが可能となり、コアネットワークの安定性や信頼性向上に貢献します。
NECは、このたびのドコモの商用ネットワークへの納入実績を活かし、「vEPC」や「VNF Manager」をはじめとした通信ソフトウェア・ネットワーク仮想化ソリューションをグローバルに拡販していくことで、NFV適用を推進し、通信事業者の高度な通信サービスの実現に貢献していきます。
【ドコモからの賛同コメント】
株式会社NTTドコモ 取締役常務執行役員 尾上 誠蔵氏から、次の賛同コメントを頂いています。
「NECをはじめとした業界を牽引する各社と共に開発したNFVが商用導入できたことを大変うれしく思います。ドコモは将来的にNFVをネットワーク全体に適用し効果を最大化することをめざします。このマルチベンダ環境のNFVの実現が、その第一歩となると確信しています。」
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) MME: Mobility Management Entity
LTE端末の位置登録や着信時の端末呼び出し処理、無線基地局間ハンドオーバといったモビリティ管理を行うノード - (注2) S-GW: Serving gateway LTE及び3Gシステムへアクセスを行う携帯端末の音声やパケットなどのユーザデータを処理するノード
P-GW:PDN gateway
コアネットワークとIMS(IP Multimedia Subsystem:マルチメディアアプリケーションをIPで実現するためのサブシステム)あるいは外部パケット網とのインタフェースを持つノード - (注3) LTEネットワークのライフサイクル管理
vEPCに代表されるVNFに対して、VNFの作成、起動、停止、更新、増減設等のライフサイクルイベントを実行する機能
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NEC テレコムキャリア企画本部
TEL: 03-3798-6141
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