NEC、台湾交通部中央気象局と地震の早期検知に向けた共同実証に合意
2016年3月9日
日本電気株式会社
NECは、台湾交通部中央気象局(Central Weather Bureau、以下CWB)と地震の早期検知に向けた共同実証を開始することで合意しました。
NECは、日本の気象庁と連携して過去20年以上に及び、地震データなどから変化をいち早く検知する高度な技術の開発や、緊急地震速報・津波など検知した情報を警報として発信可能な、世界最先端のシステム構築実績があります。
CWBは、台湾の国土における地震検知の技術を有するとともに、地震発生後の状況をいち早く知らせる地震速報システムなどの運用実績もある、世界でも数少ない高度な防災情報提供機関です。
今回、これらの高度な実績をもつNECとCWBは、台湾の国土に適した手法で地震をより早期に検知するため、共同で実証を行います。
NECは社会ソリューション事業に注力しており、中でもグローバル成長戦略の柱として「セーフティ事業」を強化しています。今回の取り組みもその一環で、今後も安全・安心な社会づくりに貢献していきます。
背景
台湾は、国土がフィリピン海溝近くにあり、日本同様に多くの地震が発生します。このため、地震の検知や周知を行うシステムにおいては、さらなる迅速化による被害の最小化が求められます。
現在、台湾では、台湾交通部中央気象局が、地震の発生状況を的確に把握し防災の初動対応に役立てる目的で、高度な地震検知の技術を有しています。また、地震発生後、学校や主要な政府機関にその状況をいち早く知らせる速報システムの運用も行っています。
また、NECは、日本の気象庁と過去20年以上に及ぶ地震・津波関連システム開発の実績を有し、地盤データなどから、震源の位置、規模(マグニチュード)を瞬時に測定し、震度や到達時刻を推定しています。さらに、それらの情報をもとに、大きな地震や津波が到達することを、緊急地震速報や津波警報として知らせる、世界でも最先端のシステム開発を行っています。
今回の実証は、これらの高度な地震検出・解析技術と速報システムの運用実績をもつNECとCWBが、台湾での地震の早期検出に向けて共同実証を行うものです。
実証の内容・今後について
本実証では、台湾にある既設のセンサー(注1)を用いて、新たに開発する早期地震検出用ソフトウェア(注2)を搭載した早期地震検知システムおよびCWBでの解析結果の検証(実際の地震検出結果や検出速度の妥当性の検証)を行います。
NECとCWBは、本共同実証事業を通じて、台湾国土に適した、より優れた地震検出技術を確立し、将来の地震・防災に役立つシステムの開発を推進していきます。
NECグループは、安全・安心・効率・公平という社会価値を創造する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
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E-Mail: dp_press@fgsd.jp.nec.com
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