NEC、ONFが主催するOpenFlow技術の無線トランスポートへの適用・標準化に向けた実証実験に参加
~ 超小型マイクロ波通信装置iPASOLINK VRにOpenFlow技術を実装 ~
2015年10月14日
日本電気株式会社
NECは標準化団体Open Networking Foundation(ONF、注)のOpen Transport WG(Working Group)が主催する、OpenFlow技術の無線トランスポートへの適用・標準化に向けた実証実験に参加しました。NECは超小型マイクロ波通信システムiPASOLINKシリーズの最新装置「iPASOLINK VR」にオープンインタフェースとしてOpenFlow技術を実装し、同装置がSDN対応していることを実証し、標準化に向けて貢献しました。
NECは「社会ソリューション事業」に注力しており、豊かな社会を支える情報通信基盤の確立、高度化に貢献します。
実証実験の概要
ONFのOpen Transport WGでは、OpenFlow技術の無線トランスポートへの適用確認とその標準化に向けた取り組みとして今回の実証実験を行いました。実施期間は10月7~9日、実施場所はスペイン マドリードの最先端の研究機関「IMDEA Networks」で、参加企業はNEC始め7社です。
実証実験では、無線トランスポートに適用できるように拡張したOpenFlow技術を各社の無線装置に実装し、1つのSDNコントローラ(ONOS:Open Network Operating System)で、(1)ネットワーク負荷に応じた無線リンクの省電力化、(2)無線リンクの伝送レートの変化に合わせたトラヒック制御を検証しました。
NECは本実証実験で、他社装置も混在するネットワークにおいて、iPASOLINK VRがSDNコントローラ配下で動作し、2つの実証実験において問題なく制御することを確認しました
Open Transport WGの活動について
Open Transport WGとは、光や無線などの異なる種類のトランスポートネットワークの制御をOpenFlowにより実現するためのWGです。今後は有線、無線ネットワーク機器を共通のSDNコントローラで制御できるよう、Open Transport WGでトランスポートネットワーク向けのユースケース策定やOpenFlowプロトコルの拡張仕様の標準化を進めていきます。
モバイルバックホールにおいても、5Gに向けて装置の動的制御や有線・無線区間の統合制御など、ネットワーク制御の高度化が求められています。NECは今回の実証実験の成果を踏まえ、モバイルバックホールへのSDNの適用を引き続き推進していきます。
なお、本活動の一部は、総務省委託研究「ネットワーク仮想化技術の研究開発」およびO3プロジェクトの成果となります。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
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