NECの「iPASOLINK EX」、NTTドコモが富士山頂で提供している通信サービスに貢献
2015年8月19日
日本電気株式会社
NECは、70-80GHz帯(E-Band)の無線周波数に対応した超小型高効率マイクロ波通信システム「iPASOLINK EX」を、NTTドコモ(以下、ドコモ)が富士山頂の一部エリアにおいて登山者向けに提供している「PREMIUM 4G(TM)」の無線伝送網として納入しました。
ドコモは、登山者の山頂におけるソーシャルメディアの利用などでスマートフォンや携帯電話の通信量の増加が見込まれるため、登山シーズン中は、山頂の一部エリアでLTE-Advancedを使用した「PREMIUM 4G(TM)」サービスを7月下旬から(注1)提供しています。山岳部では光ケーブルの敷設が困難なことから、iPASOLINK EXが、山頂に設置した基地局と麓を繋ぐ無線伝送網として導入されました。iPASOLINK EXは、高い耐環境性を有し、軽量小型でアンテナサイズも小さく設置工事が容易で、高速大容量無線伝送を実現できます。
NECは、「社会ソリューション事業」に注力しており、今後も通信速度の高速化やサービス機能の高度化を実現し、通信事業者が提供するサービスの発展に貢献します。
富士山頂と通信するiPASOLINK EX
iPASOLINK EXは、E-bandに対応した屋外一体型の超小型高効率ミリ波無線伝送装置です。高多値変調方式(256QAM)に対応しているため、最大3.2Gbpsと、光ケーブル並みの大容量伝送が可能です。また、屋外設置型で小型軽量・省スペースのため設置工事が容易で、設置時に場所を選びません。必要な場所に迅速に、安定した高速ネットワークを構築できます。更に、E-band内の帯域を複数のチャネルに割り当てることが可能な多チャネル(チャネル幅250MHz/500MHz)対応です。伝送路毎にチャネルを割り当てることが可能となり、隣接する伝送路の電波干渉を軽減し伝送帯域を効率的に使用できます。
NECのPASOLINKは発売以来、世界153か国に250万台以上(注2)の納入実績があり、今回の基地局間の無線伝送網における活用の他、パブリックセーフティや放送事業など多様な用途で導入されています。
なお、NECはドコモが2015年3月からサービスを開始した「PREMIUM 4G(TM)」向けに、LTE-Advancedに対応した高密度基地局装置を納入しています。NECは今後とも、ドコモとのパートナーシップを強化し、同サービスの普及拡大に貢献しています。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
- (注1) NTTドコモ報道発表:2015年6月30日山開き期間中の富士山頂において通信サービスを提供
https://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2015/06/30_01.html - (注2) 2015年7月末時点
ドコモ プレスリリースへのリンク
本件に関するお客様からの問い合わせ先
NEC テレコムキャリア企画本部
TEL:03-3798-6141
NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html