2015年6月23日
日本電気株式会社

背景

NECは2014年6月、今後10年の世界経済･社会が直面する大きな変化（メガトレンド）に着目し、これらを踏まえて、安全･安心な都市と行政基盤を作る「Safer Cities & Public Services」や安全･高効率なライフライン「Lifeline Infrastructure」など、NECが取り組むべき「7つの社会価値創造テーマ」を策定しました（注1）。
これらテーマを具現化するには、革新的な事業コンセプトの創造や、現状課題の背景となっている複雑･多様な要因の本質を捉えることが重要となります。
今回、ビジネスをデザインするためのリソース強化として、「ビジネスイノベーション統括ユニット」内に「デザインセンター」を新設し、デザイナーのクリエイティブな感性と専門的な手法を活かし、社会ソリューション事業の創出を加速します。

デザインセンターの活動概要

当センターに集結するビジネスデザイナーは、ビジネスの将来像を構想したり、多数のアイディアから新たな顧客価値を具現化するなど、クリエイティブな感性を有しています。グラフィックファシリテーション、ストーリーテリング、ペルソナ設計、カスタマージャーニーマップ、行動観察手法、バックキャスティング、シナリオプランニングなど、抜本的なイノベーションを検討するのに有効な専門的手法を組み合わせ、本質的な社会課題の発掘・可視化、お客様との共創型ワークショップによるビジョン・事業コンセプトの創造、顧客価値起点によるソリューション開発を行います。
一例として、アルゼンチン ティグレ市と共に街の未来像のビジョンを構想し、顔認証技術など先進技術を用いた街中監視システムの導入などの具現化を始めています（注2）。

NECは2013年9月、アジア地域におけるグローバルソリューション研究の拠点として「NECラボラトリーズシンガポール」を設立し、現地の研究機関や顧客と柔軟な共同研究体制を組み、独自の先端技術を用いた新たなソリューションの創出を進めています（注3）。
また、2014年12月には、顧客などのステークホルダと課題を共に考えて解決策を一緒に見出していく「共創型ワークショップスペース」をNEC本社ビルに開設し、共創活動を行っています（注4）。
今回の「デザインセンター」の設立は、こうしたお客様との共創活動をさらに強化するものです。

NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進ICTや知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。

以上

• (注1) プレスリリース「NEC、世界の大潮流(メガトレンド)を踏まえた7つの社会価値創造テーマと取り組みを策定」
  http://jpn.nec.com/press/201411/20141119_02.html
• (注2) プレスリリース「アルゼンチン ティグレ市が街中監視システムにNECの顔認証技術を導入」
  http://jpn.nec.com/press/201408/20140818_03.html
• (注3) プレスリリース「NEC、シンガポールに新たな研究拠点を開設」
  http://jpn.nec.com/press/201309/20130909_01.html
• (注4) プレスリリース「共創型ワークショップスペースの開設について」
  http://jpn.nec.com/press/201412/20141211_01.html

NEC　事業イノベーション戦略本部 デザインセンター
E-Mail：n-design@bid.jp.nec.com

NECは、社会ソリューション事業を推進する
ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」のもと、
今後の世界の大きな変化(メガトレンド)に対応する
様々な課題解決や社会価値創造に貢献していきます。
詳細はこちらをご覧ください。
http://jpn.nec.com/profile/solutionsforsociety/index.html