2014年11月17日
日本電気株式会社
NECは、スーパーコンピュータ「SX-ACE」の後継機となる次世代ベクトルマシンの開発を開始しました。
次世代ベクトルマシンは、現行機と比較してラックあたり10倍以上(
注1)の性能、システムの最大性能では100倍以上となる数十ペタフロップス(
注2)クラスの処理性能向上を目指しています。
また、「SX-ACE」の開発で培った技術を活かし、さらなる省電力、省スペース化にも取り組み、現行機と比較して消費電力を10分の1以下(
注3)、設置面積を30分の1以下(
注3)に抑え、飛躍的な運用効率の実現を目指します。これにより、従来機では10名程度で利用する会議室程度のスペースが必要であったスパコンの設置面積が、事務机程度のスペースで利用可能となり、電力料金も10分の1以下(
注4)に抑えることができます。
さらに、次世代ベクトルマシンは、画像の解析や大規模データ解析に有効な、ベクトル技術がビッグデータ市場で利用拡大されることを想定し、研究者の個人利用から大規模データ処理を行う、データセンタでの利用など、様々な用途に応じた幅広い性能レンジのラインアップを提供する予定です。
NECは、スーパーコンピュータの活用用途を、気候・気象予測、自動車・航空機設計などの最先端の研究開発に加え、安心・安全な都市づくりや、高度な経済活動を支えるシステムまで拡大することで、ICT基盤の高度化に貢献し、社会やビジネスや人々の生活に貢献していきます。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注2) ペタフロップスとは浮動小数点演算を1秒間に1000兆回行うことを表す単位・・。SX-ACEの最大構成での性能と次世代ベクトルマシンの最大構成との比較。
(注3) SX-ACEと次世代ベクトルマシンの同一性能時の比較。
(注4) ラック64台稼働時の、東京電力管内でのNEC試算による。
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NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。