2014年11月14日
日本電気株式会社
(左から) NEC 代表取締役 執行役員社長 遠藤信博
シンガポール経済開発庁(EDB)次官 Yeoh Keat Chuan氏
NECとシンガポール経済開発庁(EDB)は、サイバーセキュリティ、スマートエネルギー、ヘルスケア、IoT(Internet of Things、
注1)など、安全・安心・効率的な社会の実現に重要となる領域における共同研究や連携に関する基本合意書(MOU)を締結しました。
本連携は、NECの先進的なITソリューション、およびシンガポールにおける人材開発プログラムや共同研究を通して、産業界の発展を促進・加速することを目指しています。
IoT領域においてNECは、EDBの協力のもと、様々な業界に利益をもたらし新たな可能性や事業機会を創出する共通ビジネス基盤の開発を目指します。米国調査会社IDCでは、IoTをインターネットに接続された端末(あるいは”モノ”)が人を介さずに、IP(インターネットプロトコル)を使って、ローカルにあるいはグローバルにやりとりするネットワークの一つと定義しています。同社の調査によると、世界のIoT関連の市場規模は、2013年の1兆3,000億ドルから2020年には3兆400億ドルに年平均伸長率+13%のペースで拡大するとしています(
注2)。
また、ヘルスケア領域について、シンガポールでは65歳以上の高齢者人口の割合が2050年までに11%に達すると見込まれており(
注3)、NECとEDBはより効率的な高齢者向けソリューションの共同開発など当領域の課題解決に取り組んでいきます。
さらに、サイバーセキュリティ領域では、シンガポールおよび周辺国のセキュリティ能力を高めるための人材開発を推進するとともに、スマートエネルギー領域では、エネルギー管理、スマートグリッド、蓄電システムと再生可能エネルギーの連携などを中心に推進していきます。
今後、NECとEDBはSDN(Software-Defined Networking)、衛星技術、流通ソリューション、およびリーダーシップ人材開発などの領域における連携についても検討を進めます。
「NECがシンガポールのデジタル技術力や実証実験環境を活用して、アジアにおける成長を推進していくことを大変喜ばしく思っています。NECの事業戦略は、シンガポールをアジアのデジタル・イノベーションの中心にしていくEDBのビジョンに合致するものです。NECがシンガポールの高度化するニーズを活用することにより、ヘルスケアや流通などの業界を超えた新たな製品やソリューションおよびサービスを開発することを期待しています。」と、EDB 次官ヨー・キートチュアン(Yeoh Keat Chuan)はコメントしています。
「NECは、新たに“Orchestrating a brighter world 世界の想いを、未来へつなげる。”を事業ブランドメッセージとして掲げました。このたびのEDBとの連携は、安全・安心・効率・公平な社会の実現を目指すNECの本ビジョンを具現化するものです。本連携を通じて、NECはシンガポールが科学・経済・社会の中心として繁栄を続けることに貢献していきます。シンガポールはアジア太平洋における技術とビジネスのハブとしての役割を担っており、このたびの連携が同地域の研究と成長に向けた新たな機会を創出することを確信しています」と、NEC 代表取締役 執行役員社長 遠藤信博はコメントしています。
NECグループは、「2015中期経営計画」のもと、安全・安心・効率・公平という社会価値を提供する「社会ソリューション事業」をグローバルに推進しています。当社は、先進のICT技術や知見を融合し、人々がより明るく豊かに生きる、効率的で洗練された社会を実現していきます。
以上
(注1) 様々な物に無線タグやセンサを搭載して、ネットワーク経由で相互に接続することにより、利便性や効率を向上する概念のこと。
(注2) 出所:Finding Success in the New IoT Ecosystem: Market to Reach $3.04 Trillion and 30 Billion Connected "Things" in 2020, IDC Says, 07 Nov 2014
(注3) 人口調査局発表の世界人口データシート2014
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
NECは、社会ソリューション事業を推進する企業としてのグローバルブランドを構築するため、
新ブランドメッセージ「Orchestrating a brighter world」を策定しました。
本ブランドメッセージのもと、世界の人々と協奏・共創しながら、社会の様々な課題解決に貢献していきます。