2013年10月11日
日本電気株式会社
さわやか信用金庫での利用の様子
NECは、Android(TM)搭載のタブレット端末に金利や商品概要説明書などの情報をリアルタイムに配信するソリューション「デジタルサイネージfor タブレット」を本日から金融機関向けに販売開始します。
先行的に、さわやか信用金庫(
注1)で、本年11月末から本格導入されます。
金融機関においては、金利・商品ポスター・商品概要説明書等の情報を顧客に提供する事が法的に義務付けられています。「デジタルサイネージfor タブレット」は、それらの最新コンテンツを本部のサーバから各店舗のタブレット端末に一斉配信するシステムです。
これまで多くの金融機関では、金利表示のためのシステムを導入する際、専用のコントローラ(セットボックス)を店舗ごとに設置し、ディスプレイに表示していました。また、商品概要説明書等については、印刷した紙媒体を店舗に用意しており、内容の変更がある度に店舗ごとに差し替えが必要なことから、情報更新作業の効率化が求められています。
本ソリューションは、金利情報や商品ポスターなどのコンテンツを本部で一元管理し、各店舗のタブレット端末に配信するため、専用のコントローラが不要となるなど、システム導入コストを約30%低減(
注2)します。
また、これまで紙媒体で置いていた商品概要説明書を電子化し配信することで、紙のコストが削減すると共に従来の差し替え作業に伴う業務負担を軽減します。来店顧客はタブレット端末で常に最新の情報を取得できるほか、待ち時間を利用して動画を活用した商品紹介を見たり、住宅ローンの簡易シミュレーションを行えるなど、商品への理解を深めることが出来ます。
本ソリューションの価格は、タブレット端末60台のシステム規模で1500万円(税別)からとなります。NECは、今後3年間で30金融機関への提供を目指します。
本ソリューションの特長は、次のとおりです。
- デジタルサイネージをタブレット端末上で実現
タブレット端末に金利情報・商品ポスター・商品概要説明書などの情報をリアルタイムに配信。従来のような専用の金利ボードが不要になる。また、これまで店頭に紙媒体で置いていた商品概要説明書等を電子化し、文字だけでなく、動画を活用した商品紹介などもタブレット端末上に表示。簡単なローンシミュレーションも可能で、商品をより分かり易く顧客に提示できる。シンプルで直感的な操作画面のため、誰でも簡単に利用可能。コンテンツ作成用のソフトウェアも合わせて提供。
- コンテンツや配信スケジュールを一元管理でき、常に最新の情報を提供
本部に設置したサーバで、金利情報・商品ポスター・商品概要説明書等のコンテンツ情報を一元管理。サーバから、各店舗にあるタブレット端末に情報の配信が可能。これまでコンテンツの内容が変更になる度に実施していた紙の差し替え作業をデータで一元的に行うことにより、担当者の負担を軽減。また、コンテンツ情報の配信期間の指定や予約配信等、ニーズに合わせた柔軟な配信設定が可能。配信期限終了後は情報を自動で削除することもでき、店舗で期限切れの情報掲示を防止。
- システム導入費用を低減するとともに、タブレット端末を有効活用
各店舗へ設置する専用のコントローラが不要になるなど、従来に比べシステム導入費用を約30%低減(注2)。また使用するタブレット端末は、職員の研修や支店間会議など、業務後には別用途として活用可能。
NECは今後、タブレット端末を活用した相続ナビゲーションや遠隔相談を
実施するなど、「デジタルサイネージfor タブレット」の機能の拡充を図っていきます。これにより、金融機関の業務効率化と顧客サービスの向上を支援していくと共に、今後も幅広い業種に拡販し、デジタルサイネージの有効活用に貢献していきます。
なお、NECは本ソリューションを、本年10月17日から18日に東京国際フォーラムで開催する「金融国際情報技術展 FIT2013」に出展します。
以上
(注2) 専用のセットボックスがタブレット端末に置き換わることで、機器費用を低減。既存のテレビやディスプレイに接続可能なため、一部ディスプレイ費用を削減可能。また、本来、コンテンツ配信機能については、別システムでの実装が必要であるが同一基盤で実現しているため、別途システムの導入の必要なし。
※「Android」は、Google Inc.の商標または登録商標。
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