「Hinemos Webクライアント」画面イメージ
NECは、運用管理のオープンソースソフトウェア(OSS)である「Hinemos(ヒネモス)」((株)NTTデータが開発、
注1)対応のWebクライアントソフトウェアを初めて開発し、8月1日から sourceforge.jp (
http://www.sourceforge.jp)にOSSとして公開します。
NECは2008年からNTTデータとパートナー契約を結び、Hinemosサポートサービス(
注2)を提供しており、30社以上の納入実績を有しています。
その中で、「Hinemosクライアント(
注3)をインストールしていない端末からでも運用状況を確認したい」「データセンタなど外部ネットワークからのアクセスに厳しい制限がある環境でも、Hinemosで運用状況の確認を行いたい」といったユーザニーズが高まっていました。
これらのニーズに対応するため、NECは、Webブラウザ上でHinemosの運用監視が行えるソフトウェア「Hinemos Webクライアント」を開発し、誰もが機能強化に参加できるOSSとして公開することとしました。
「Hinemos Webクライアント」の主な特長は次の通りです。
- 従来のクライアントソフトと同じ画面・操作性を維持しながらWebブラウザでの運用監視を実現
- 従来、運用監視端末には専用ソフトウェア(Himemosクライアント)が必要だった。今回開発した「Hinemos Webクライアント」は、サーバにインストールするのみで、端末へのインストールが不要。オフィスのパソコンなどの端末からWebブラウザを通して運用監視を行うことができ、利便性を向上。
- 従来のHimemosクライアントと同じインターフェースを提供するため、新たな操作法の修得が不要。
- 外部ネットワークからの運用監視
「Hinemos Webクライアント」はWebポートを使用してHinemosマネージャ(注4)と接続するため、FireWallなどの煩雑な申請・設定を行わずに、外部ネットワークからの運用監視が可能。
なお、このたびの発表にあたり、(株)NTTデータから賛同文をいただいております。
株式会社NTTデータは、OSSのエンタープライズ分野における普及推進に取り組み、統合運用管理分野でのOSSとして「Hinemos」を開発してきました。当社は、日本電気株式会社様の「Hinemos Webクライアント」の開発、及びOSS公開を歓迎いたします。これまで制約により採用が難しかったお客様環境への導入を促進する本製品は、Hinemosの一層の普及拡大に寄与するものと期待しております。
株式会社NTTデータ 執行役員 基盤システム事業本部長 遠藤 宏
NECは、「Hinemos Webクライアント」における設定機能の追加やスマートデバイスなどの様々なブラウザへの対応など、強化を予定しています。NECは今後も、オープンソースソフトウェアの推進に貢献していきます。
以上
(注1) Hinemosとは
Hinemos (ヒネモス)は、(株)NTTデータが開発し、OSSとして公開されている運用管理ソフトウェアです。一括制御、監視管理、性能管理、ジョブ管理などの機能を有しています。
(注3) Hinemosクライアント
Hinemosの専用ソフト、監視・運用端末にインストールし、Eclipse RCPを用いたGUIによるユーザーインターフェースを提供します。
(注4) Hinemosマネージャ
Hinemosの専用ソフト、Hinemosの設定や運用・監視データなどを一括して管理します。
OSSミドルウェアサポートサービスに関する情報
本件に関するお客様からのお問い合わせ先
私たちNECグループは、
「人と地球にやさしい情報社会をイノベーションで実現する
グローバルリーディングカンパニー」を目指しています。
|