セッション2:管理職向け
「健康経営」のすすめ
〜健康が豊かな職場環境をつくり、組織を活性化させるマネジメントとは〜

写真:岡田 邦夫氏

講師 岡田 邦夫氏
特別非営利活動法人 健康経営研究会 理事長
コーディネーター 雪野 智世氏
元テレビ朝日アナウンサー

岡田邦夫氏 講演要旨

昨今、業績評価の導入やコンピューター利用の日常化により心の病が拡大しており、企業が負担する賠償金額も増大しています。心の病の原因はハラスメントと人間関係の悩みで、年間7000〜8000人が自殺しているという調査があります。年齢区分別にみても、20〜39歳までの死因トップは自殺という結果が出ています。

連続勤務が原因で脳動脈瘤になり、寝たきりになった社員に対して、2億円の賠償命令が出ました。このときに問題となったのが12日間の連続勤務で、これは法律に違反しています。これまでは、それくらいできない骨のない社員はいらないという風潮がありましたが、今ではそれは通用しません。管理職は、部下の体調を理解しておく必要があります。

不安感をもっている社員は休みがちで、職場の風土も悪くなります。リスクマネジメントができていない上司が多いのがその原因の一つとしてあげられます。朝部下が会社にこない場合、蒸発、自殺未遂の疑いもあるので、上司は安否確認に行く義務があります。対象者が自分の部下の場合、上司が責任をとることになります。2週間以上不調を訴えたときは病気と考え、医者にバトンタッチすべきです。

会社員は採用の段階で職種を限定していませんので、ある職場に不適応でも関わるべき仕事があったら採用し続けなければなりません。異動権は基本的には会社にありますが、最近は、介護等の理由で認められないケースが増加しています。

顧客満足度のことはよく話題に上りますが、その向上のためには従業員満足度の向上が必要であり、それは経営トップが関わるべき問題です。解決のためには人と人との間への投資が効果的で、具体的には、職場の環境改善が必要です。そのキーパーソンは管理職です。職場の環境を改善するためのキーワードとしては、次の4つをあげることができます。(1) 自律性、(2) 人との結びつき、(3) 将来見通し、(4) 体調(ブランチャードによる)です。

健康経営は、顧客を大切にすることに繋がり、儲けに繋がります。みなさんも、ぜひ職場改善について関心を持っていただき、健康経営を実現していただければと思います。

 

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