セッション1:経営者(役員)向け
「グーグルに学ぶ、経営者として生き抜くための原理原則」

写真:村上 憲郎氏

講師 村上 憲郎氏
株式会社村上憲郎事務所 代表取締役
コーディネーター 藤沢 久美氏 シンクタンク・ソフィアバンク 副代表

経営者・役員クラスを対象とするセッションIでは、加速するグルーバル化の中、企業がどう生き残っていくか、グーグルにおける実例を通して、仕事術、経営手法などを、村上憲郎氏にお話しいただきました。

講演概要

仕事とは何か? 自己表現、自分探しなどとも言われていますが、「食べていくためだ」という身も蓋もない根底を思い知ることが大事だと思います。その上で、自分が何ができるのか? 何ができないか?リストアップすることが重要です。向き不向きにかかわらず、競争力につながる“できること”を養成するべきです。会社からもらうのは給料だけではなく、今の会社は次の会社へ行くためのステップと考えるべきです。ただし、今の会社で誠実に勤務しなければ何も得られません。与えられた職務を充分以上やることにより、実務能力を身につけ実務能力があることを証明できる職務履歴書を創っていくことが重要なのです。

グローバル化が加速する中、日系企業でもグローバル採用が一般化します。英語運用能力のない人にチャンスはなくなる時代がくるでしょう。では、それに備え、会社の制度をどう変えたらいいか?

旧来の会社制度を急激に変えるのは難しく、徐々にある方向へ持っていくしかありません。例えば、グローバル採用について、ルール・人事諸制度が変わってくることを理解しているのとしていないのでは大きく違ってきます。そういった意味で、経営者としては、今後、日本が、世界が、どういう方向にいくのか? 常に問い掛け、方向性を見極めていくことが重要です。

グーグルのビジネスモデルは、世界の情報を整理して世界中の人がアクセスできて使えるようにすること。それを無料で提供し、収入は広告収入のみ。それを支えるのは技術。非常にシンプルなビジネスモデルです。この枠組の中であれば、ある意味、何をしてもいい、と言えます。また、グーグルでは20%ルールというものがあります。達成目標として与えられている業務は、能力の80%で達成可能なように設定されており、残りの20%は、各自が好きなことを自由にやっていいというルールです。

この自由な20%の活動から斬新なアイデアが生まれ、創造性のある仕事ができ、ビジネス拡大に繋がっています。技術者は、技術へ特化し、経営サイドは、大局的に事象をとらえながらビジネス全体を考えていく構図です。

厳しい時代、生き抜くためには、世の中の動き、仕事とは、会社とは、を大局的にとらえ、会社全体も俯瞰できる視点を持つことが経営者には求められます。これをやっていくには、魔法のようなやり方はなく、基本的なことをひたすらやるしかないと考えます。

 

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