セッション2:管理職向け
「人の育つ組織を作るための環境作りとリーダーの条件とは」

写真:高橋 俊介氏

講師 高橋 俊介氏
慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員(訪問)
コーディネーター 真田 茂人氏 株式会社レアリゼ 代表取締役社長

管理者を対象としたセッション2では、高橋氏から「人が育つ組織を作る」について講演があり、その中で真田氏の進行により、各テーマについて参加者同士や講師と活発にディスカッションが行われました。

講演概要

環境の激しい変化が続く昨今で、日本企業で多く導入されていたOJTが機能しにくくなっています。なぜ、組織の人材育成力が弱体化しているのでしょうか。それは、個人だけの問題ではなく、個人を取り巻く環境やリーダーシップのあり方にも大きく関係しています。例えば、仕事の専門性が高くなることやITによる仕事のブラックボックス化で、上司は判断しづらくなりました。また、仕事の複雑化に加え、若者の社会性やコミュニケーション力が低下するなど、人が育たない状況が増えています。

その対策には新しい人材組織が必要で、職場での体験の共有を含めた横のコミュニケーション作りが大切となります。上司は教えるというより学ぶ場を作り、実践の場ではファシリテーション能力が重要となります。また、それを補うのは研修の活用が重要ですが、日本はOJTに頼りすぎ、世界と比べて研修に時間を使っていません。

それでは、その環境を作るリーダーとして必要な素質は何でしょうか。組織の縦の関係で人を引っ張り、やる気を引き出すだけではなく、上下関係がなくても、他部門を巻き込む横のリーダーシップを鍛えることが大切です。また、不得意な分野も補うべきで、バランスが必要となります。

会場とのディスカッション

Q:若者の社会性の低下やその結果職場でのうつは身近な課題ですが、どのように人材育成を行っていけばよいのか?

A:組織として何をすべきかを考え、職場全体で育つ環境を作り、多面的なフィードバックの習慣が重要です。例えば、10人の管理職が集まり、部下の固有名詞を出しながら、人材育成について1日ディスカッションする人材開発会議が有効です。

Q:研修を効果的にするにはどうすればよいのか?

A:上司は研修に送り出す前に、目的の確認と動機付けを行い、研修後には学習の確認と自己変容の継続的なフォローが必要です。

 

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