セッション1:経営者(役員)向け
「社内外改革で市場競争に勝ち抜く 〜吉越流トップマネジメント術〜」

写真:吉越 浩一郎氏

講師 吉越 浩一郎氏
元・トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社 代表取締役社長 吉越事務所 代表
コーディネーター 藤沢 久美氏 シンクタンク・ソフィアバンク 副代表

経営者・役員クラスを対象としたセッション1では、日本人の仕事観、生産性をあげる仕組みづくり、環境づくりについて、吉越氏にご自身の体験談を交えてお話しいただきました。

講演概要

“人生とは自分でつくるもの”です。ですから、人生のほんの一部である仕事についても、それをいかに充実させ、効率良く行うかが大切です。

仕事の対極はという質問に対し、日本人は休みと答え、欧米人は遊びと答えます。日本人は仕事を滅私奉公と考えるのに対して、欧米人は仕事をゲームととらえています。日本人は月〜金まで滅私奉公の仕事をし、プライベートに割く時間もなく土日は寝貯めの生活ですが、欧米人は残業をせずプライベートも充実させ、土日も余力があるので遊びます。日本のサラリーマンは、定年を迎えた時に何をしてよいか分からない余生を送ります。欧米人は、定年を迎えた後の生活も日頃から考えていて、定年後に本当の生活が始まります。

欧米企業に劣る日本のホワイトカラー生産性を上げるには、仕組みづくりが大切です。具体的には、残業をなくし、時間内に仕事を終える癖をつけること。もう一つは、トップダウンとボトムアップの問題です。トップダウンでは、スピードある判断をし、部下に権限を与えます。一方、ボトムアップでは、与えられた課題をデッドラインに合わせて解決できるようにします。仕事の分担が明確で責任を与えれば、人は育ちます。さらに、集中して仕事のできる環境づくりも大切です。

トリンプ・インターナショナル・ジャパンの社長をしていた頃、私は、機密事項以外はすべて秘書に目を通させていました。ありとあらゆる情報と権限を与え、仕事を分担し、責任を明確にしました。また「がんばるタイム」を導入し、集中して仕事のできる環境づくりを行いました。社員の意識は変わり、効率的に仕事のできる環境ができました。

経営の基本は即断即決。正しい判断は6割程度で十分です。現場に近ければ次に進む道が判断でき、修正・訂正を加えながらスピードを上げていきます。計画も完成度よりスピード。60%〜70%の時点で判断できれば、実行後も即断即決、即実行できます。決断ではなく、判断の積み重ねが大事なのです。

 

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