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海外研修

第51回海外研修(欧州)レポート

研修テーマ: 深化・拡大を続ける欧州事情とICTの最新動向を探る
研修期間: 平成20年10月24日(金)〜11月1日(土)[9日間]
訪問国: ドイツ・イギリス
[主な訪問先:NECドイツ、METRO GROUP RFID INNOVATION CENTERNEC欧州研究所エドモントンリフューズ発電所The 02]
研修コース: 成田→ドイツ(フランクフルト/ノイス/ケルン/ハイデルベルグ)→イギリス(ロンドン)→成田
研修内容: セミナー、企業視察
写真:集合写真
全NUA 第51回海外研修(欧州)を終えて
写真:涌井 裕 団長 涌井 裕
(株式会社 フジクラ)


全NEC C&Cシステムユーザー会の海外研修は、本年度「深化・拡大を続ける欧州事情とICTの最新動向を探る」をテーマに、ドイツ・イギリスの企業・研究機関視察及び市内視察を中心にプログラムを組み、古くからの経済大国である両国の伝統と先進性との融合を体感できる研修となりました。

今回訪問したドイツ・イギリスは、ともに18世紀以降、世界の産業界を長きに渡って主導してきただけでなく、それぞれの文化や伝統を踏まえた独自の価値観のもと、進歩を遂げてきた、私自身非常に興味深い地域でありました。

最初の訪問国ドイツでは、まずNECドイツの百瀬社長から、ドイツの特徴や最新事情からはじまり、EUの現状、そしてNECドイツだけでなく欧州でのNECグループの事業展開について、現地での実体験を交えた貴重な話題を盛り込んだオリエンテーションから始まりました。
またフランクフルトを中心に、周辺都市にある企業内RFID実験施設やNECの欧州研究所の視察などを実施致しました。
最初の視察となった「METROグループ・RFIDイノベーションセンター」は、世界最大の小売グループであるMETROグループが革新的なRFID技術の導入と進化をめざし、研究と実証実験の場として設立した施設で、店舗やバックヤードを模した各種設備が印象的でした。
また、RFIDを貼付した未来志向の家電製品や消費財などと連携した実験機器群からは、10年先のFuture Storeを見据えた民間ベースでの地道な研究活動、標準化活動を強く感じさせられました。
ドイツ最後の視察先、NEC欧州研究所の舩矢様によるプレゼンテーションでは、NECにおける欧州研究所の位置づけから始まり、NGNやFuture Internetなど最新のネットワーク技術の研究内容や標準化活動への参画、ITにおける並列プログラミングなどの研究内容、さらにはITS・車間通信技術など、多彩なお話を伺い、こうした技術が身近になってくる近未来のユビキタス社会の大いなる可能性を実感するとともに,世界市場を意識した研究への取り組みを力強く思いました。

二つ目の訪問国イギリスでは、ロンドン市内での各種施設や市内視察となりました。最初の視察先エドモントンリフューズ発電所は、一般廃棄物を焼却処理しながら発電を行い、近隣地域への電力や熱の供給を行なうという、まさにこれからの「エコ社会」を先取りしたかのような施設で感銘を受けました。ご存知のように、いまや民間企業においても廃棄物の適切な管理・処理や、CO2排出量の削減などへの取り組みが求められています。
省エネ技術に長けた日本企業といえども、まだまだ欧州から学ぶ必要があると感じました。
最後の視察は、最先端の複合型エンターテイメント施設である“The O2”を訪問しました。この施設は、NECがマルチソリューションプロバイダとして各種ディスプレイ装置やデジタルシネマプロジェクタ、RFIDを含む各種ネットワーク機器などを提供しており、視察時にはNECのデモルームでこれらのソリューションの紹介を受けたほか、VIPルームでディズニーの「ファインディング・ニモ」のアイスショーを観劇することができたのも良い思い出になりました。又NECヨーロッパ社の峯野社長にイギリスにおけるICTの実情をお伺いしました。
イギリスはNGNを世界に先駆け取り組んだ国として、ゆっくりではあるが独自の道を着実に進んでおり、異なるが故に日本とのCollaborationの可能性を強く感じました。

今回の研修は9日間という日程でしたが、企業訪問の合間にケルン大聖堂やハイデルベルグ城、ウェストミンスター寺院などの壮大な文化遺産の見学や、自由時間に訪れた美術館での絵画・彫刻の鑑賞、大英博物館の貴重な展示品の数々など、歴史と文化を存分に堪能することができました。
業種・業態・世代を超えた参加メンバーの皆さんとの交流も含め、大変印象深く良い想い出となりました。 

最後になりますが、第51回全NUA海外研修が、全行程ほぼ晴天の中、メンバー全員無事故で初期の目的を達成し、予想以上の成果によって成功裏に終えることができましたことをこの場をお借りして心より御礼申し上げます。


研修内容
■NECドイツ
 
NECドイツのスタッフから、EUを中心とした欧州市場の概要や特徴について、その成り立ちや風土、日本との関係などを中心に解説。また欧州やドイツにおけるNECグループの事業展開について説明。

■METRO GROUP RFID INNOVATION CENTER
http://www.metrogroup.de/servlet/PB/menu/-1_l2/
 
欧州を中心に世界30カ国以上で事業を展開する、国際的な流通小売業のリーディングカンパニーの一つ。
2007年のグループ売上高は640億ユーロに達する。
テクノロジーに対して先進的な取り組みを行う企業としても広く知られており、なかでもRFIDを活用したサプライチェーンマネジメントについては世界中から見学者が訪れる。
RFIDの実証実験などを行なう「RFID INNOVATION CENTER」を見学、その設備や目的について話を伺う。

■NEC欧州研究所
http://www.nec.co.jp/rd/Overview/kyoten/kaigai/europe/
 
1997年に設立された、ドイツ・ハイデルベルグに拠点を置くNECの研究所。次世代インターネット・サービスを中心とした新時代のコミュニケーション・アーキテクチャーに対する研究活動、標準化活動を行なっている。
同所の研究員から、研究所の活動概要やITS(高速道路交通システム)向けの車車間通信技術などの解説を受ける。

■エドモントンリフューズ発電所
http://www.londonwaste.co.uk/
 
ロンドン北部エドモントンに1960年代に公営として建設された廃棄物発電所の総称で、現在はLondon Waste社が運営する。リサイクルに適さない一般廃棄物の焼却過程で生じる熱を利用して蒸気タービンを駆動する発電設備を有し、北ロンドンの66,000軒の家庭に動力を供給している。
同発電所の所員より、発電所の概要説明と施設見学を実施頂く。

■The O2
http://www.theo2.co.uk/
 
ロンドン南東部グリニッジ半島にある、The O2 Arenaを中心とした欧州最大の大型娯楽施設。
旧名ミレニアム・ドームとして2000年に完成したが一時閉鎖、全面改装して2007年6月にThe O2として再オープンした。コンサートやスポーツをはじめとする各種大型イベントの会場として使われているほか、2009年開催予定の世界体操選手権や2012年のロンドン五輪の会場としても使用される予定。
施設見学のほか、NECデモルームにおいて現地法人からNEC製品・ソリューションの説明を実施頂く。

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