IA(インテリジェント・エージェント)、JAVA,CG技術を用いた
Linuxクライアントシステムの構築

(PDF文書,1.3MB)


【背景と目的】
メガネは非常に個別性の高い商品であり、この「個人への個別対応」が弊社のビジネススタイルの根底となっており、昨今話題の所謂「one to one」マーケティングも弊社は創業以来これを実践し、システム技術においても、「個人に合わせる」しくみづくりが技術開発の中心になってきました。
この「個人合わせる」技術開発に当たり、1989年より人工知能(AI)の技術を導入、1994年、個々の顧客個人に合わせてその場でAIがメガネのデザインを推論、生成し、CGでビジュアライズしてコンサルティングするシステム(名称 ミキシム・デザイン・システム)を開発しました。
これは、その独自性、先進性から世界5ヶ国で特許取得、現在でも約590店舗で稼動中であり、延べ百万人以上の顧客がこのシステムを体験しています。
弊社では前述のシステム開発終了と同時に、さらなる顧客への付加価値拡大とAI技術の適用範囲の拡大を目指し、IA(インテリジェント・エージェント)技術の基礎研究、また、そのビジネスへの応用研究を開始しました。
1996年、JAVAを用いたIAの開発に着手、1997年JAVAとAI言語(Prolog)のインターフェース(JAVAで書かれたProlog処理系)を協力会社とともに開発。
1998年には、IAの為の推論エンジン(ファジー推論)と知識ベースを開発、そしてこの成果を以って、JAVA2によるコンサルティングとレコメンデーションのIAシステム「mimir」を開発しました。
尚、当初このシステムのプラットフォームはWindowsNTを採用していましたが、開発途上でJAVAとWindowsの関係で解決出来ない問題が発生し、結果、プラットフォームをLinuxに変更し、同時に、前述のミキシム・デザイン・デザインシステムもこのLinuxプラットフォームの上に統合を図りました。
新しいIAシステム「mimir」は、店舗でのセルフオペレーションによる商品のコンサルティングと提案、さらにはこのしくみを使ってのインターネットでのコンサルティングと提案を実現し、ECサイトと店舗システムの融合(クリック&モルタル)を目的として開発したものです。

【システムの概要】
開発したシステム店舗用「mimir」は、店頭において顧客自身が操作するセルフ・ オペレーションタイプのシステムであり、以下のような機能的な特徴を持っています。
(1)顧客の「価値観」「感性」「欲求」といった抽象的要望情報から、最適なプロダクトを逐次推論し、提案、提示する機能。
(2)IAが最適なオリジナルデザインを生成し提案、それを顧客が任意に編集出来る機能。
(3)検索エンジンと同様、明示的に条件を入力し、該当するプロダクトを検索、提示する機能。利用者は、場合に応じてこれらの機能を選択し、メガネを選ぶことが出来ます。

【キーポイント】
IAはインタラクティブに入力される抽象的な情報から、数多あるプロダクトの適合性を逐次推論し、提案、提示します。この推論にはベテランの知識が実装された知識ベースが使用されており、推論もミリセカンド単位の高速推論です。また、提案、提示されたプロダクトと自分の顔を任意に合成シュミレーションすることが出来ます。
このように、「個人に合わせた」IAによるリアルタイムの高速逐次推論とそれによるコンサルティング、レコメンデーション機能が、本システムのアプリケーション機能の最大の特徴となっており、これは眼鏡店の店頭での「個人個別に合わせた商品の提案サービス」をシステム化したものです。
また、弊社が開発したこのシステムは個人単位の顧客オブジェクト(OODBMSに格納)を対象として処理する完全個別対応型であり、従来型のクラスターに分割してプロモーションするシステムとは非なるものです。
さらに、「mimir」は単なるクライアント・サーバー型のシステムではなく、インターネット上でほぼ同等のサービスするWeb版の『mimir』と連携し、インターネットを含めた総合的なサービス・システムを形成しています。
尚、Web版「mimir」に弊社HPでも体験することが出来ます。

【評価】
「ミキシム・デザイン・システム」と「mimir」の統合されたクライアントシステムの利用率は高く、弊社の業績の一翼を担うものとなっています。
また、Webサイトのアクセスも増加傾向にあります。