WebATOMの構築
―インターネット経由でパソコン、携帯電話からリアル発注―

(PDF文書,544KB)


1. 目的

当社では7年前(MS/DOSの時代)より、全国のお客様(以下代理店と呼ぶ)との企業間受発注業務は、代理店に設置されたパソコンと当社ホスト(ACOS3300)とをC&CVANを介して行ってきた。 その後幾度かの改善をしつつ利用してきたが、「パソコンと専用ソフトが必須」「接続速度や通信速度が遅い」「専用ソフトのインストールが厄介」など種々の課題も抱えていた。
ところがここ数年、インターネットや、携帯電話(iモード)の普及により、使用ツールの多様化、ネットワークのインフラ整備が急速に進んできた。 当社では 従来の課題を解決し更に @業務の迅速化と省力化 A経費節減 B販売チャネルの拡大 C受注機会の獲得などの期待効果をめざし、当社と代理店のパソコンや携帯電話をインターネットで接続し、企業間受発注業務を行なうWebATOM(以下本システムと呼ぶ)の開発を行った。システム開発期間は平成13年3月〜平成13年5月の約2ヶ月であった。

2. システム概要
(1) システム環境
本システムは、弊社の基幹システムである受注、出荷、在庫、生産の各システム(ACOSで構築)の情報をリアルに参照、更新する必要がある為、Webサーバ(NECのEtosWebサーバ、モバイルネットサーバ)を社内に設置し、パソコン、各社携帯電話から在庫照会、商品発注、納期問合せ、運送問合せをリアルに行なえる環境を実現した。

(2)本システムの運用イメージ
日中、代理店の営業マンは、エンドユーザと商談中、携帯電話で在庫照会、即発注する。発注データは支店、本社間のインターネット経由でホストの在庫マスタにリアル引当され、出荷データはSPDセンター(当社物流センター)に転送、出荷作業が開始される。
当日受注は午後3時に締め切られ、当日19時頃には全国代理店に向けて、商品が配送される。

3. キーポイント
(1)基幹システムとの連携
 本システムは、汎用機のシステムとWebシステム間をリアル通信して情報参照・マスタ更新を行う。

 (2)汎用性
代理店の営業マンが、既に持っている各社携帯、PHSを利用出来るようにモバイルネットサーバを経由してWebサーバをアクセスする構成にした。

(3)セキュリティ
携帯電話からの発注を実現するため利用者個人レベルに各種利用権限を設定できるようにした。

(4)受注確認 
従来、受注の確認をFAXで返答していたが、WebATOMの受注確認はメールで返信しペーパレスに対応した。

4.評価
【現時点成果】
(1)企業間受発注業務の迅速化と省力化
従来のやり方:
代理店の営業マンは日中顧客と商談、夕方帰社してから当社営業支店に電話、在庫確認してから、再度顧客に報告後、発注メモを書き、当社支店にFAXする。翌日当社支店の担当が、そのFAXを見て支店端末から入力していた。
新方式:
代理店の営業マンは顧客と商談中、携帯電話で在庫照会し、その場で発注する。
この仕組みにより、業務が1.5日短縮された。

(2)ペーパレス:双方が使用する発注メモ、FAX用紙等が約30%減った。

(3)通信費レス:双方が使用する電話料、FAX費用等が約30%減った。

(4)販売チャネルの拡大
現在の利用状況 パソコンは代理店の40%近くに達している。
会社のホームページでWebATOM加入が簡単に出来る事、携帯電話が使える事により新規代理店の獲得、従来店の利用営業マンが大幅に増加した。

(5)受注機会の獲得:商談の場で顧客とリアルな情報のやり取りが出来る為、受注機会が大幅に増した。

【改善点】
携帯電話からの発注を可能にする為、パスワード、確認ボタン等チェックを強化してある為、利便性良くないとの指摘があり、セキュリテイと操作性のバランスをみながら、改善に取り組んでいく。

【今後の方針】
今後売れ筋紹介等に品番入力すると商品カタログの画像が、携帯電話に表示される等、携帯電話の便利な機能を本システムに取り入れ活用していきたい。