「NOA=Network Organization Assist System」
の更なる進化を目指して

(PDF文書,748KB)


お客様の購買行動の変化や流通革命によって、マーケティングのパラダイムは大きく変化し続けている。
名古屋トヨペットでも、環境変化への対応と、個々のお客様ニーズへの対応のため、情報ネットワークシステム「NOA=Network Organization Assist System」を1995年に開発・導入した。
開発当初、WindowsNTを採用したいという思いもあったが、バージョン3.5が発売されたばかりであり、周辺ソフトも充実していなかった為、UNIX+Oracleをサーバとして採用し、NEC EWS4800(OS:UNIX、DB:Oracle7.0)を導入。
しかし、当時として最適と考えられたサーバも、システム活用によるデータ量の増加に伴い、営業用ノートPCに提供するデータ作成のための夜間処理時間が延び、朝のダウンロード開始時刻が遅れるなど、処理能力が限界に達しつつあった。
また、お客様情報の提供・活用及び見積・注文書作成といった商談支援、それと連動させた日報などの活動支援機能を開発し提供。見積・注文書作成など便利な機能はすぐに定着したが、本来のNOA開発の狙いである「お客様を深く理解し、お客様と最適なタイミングで接触」する活用までには至っていない。
これは、第一線の自主性を重んじ、必要な時に必要とする情報を自由に活用できる環境の提供が、活動ツールと考えた事と、豊富な機能を盛り込み過ぎ、かえって使いにくいシステムにしてしまった事が開発者としての反省でもある。
初めの店舗サーバは、C言語等で開発されたシステムをSQLServer2000へ対応させる為、移行標準書の作成とパイロットコンバージョンから実施し、2001年1月、NEC Express5800(OS:Windows2000Server、DB:SQLServer2000)へ切替えた。この結果、レスポンスは10倍となり、夜間処理に十分な余裕が生まれる程の効果を得ることを実現。そしてハードコストは従来の1/5となり、システム投資を軽減する事が同時にできたのである。
2つ目の機能面での改良は、お客様への接触すべきタイミングをルール化し、デイリーに活動先をトップ画面に提供するという接触先提供のジャストインタイム化により解決を図った。またTop画面をポータルサイト化し、行きたい画面へトップ画面からダイレクトに移行できるシンプルなメニュー構造も合わせて実施。この改良されたNOAをクライアントPCのXP化と合わせ、2002年4月リリース予定。
NOAは、名古屋トヨペットのマーケティングのあり方そのものを変革するためのツールであり、道標でもある。4月リリース予定の改良機能も含め、更なる進化が求められる開発途上のシステムである。
サーバをSQLServer化する時に進めた「移行標準化」における手法、第一線へのタイムリーな情報提供及び画面インターフェースの工夫により、積極的に使いたくなるツールへの改良など、問題解決への取り組みが、同じ夢を追い続ける同胞たちのための参考になればと記したものがこの論文である。
それでは、近未来の営業活動の姿を発見するために、未知の世界への航海を続ける人々の熱きドラマの開演である。