「携帯電話による病院の受診予約システム」
(PDF文書,478KB)


【要旨】

1.システム概要
本システムは、携帯電話(iモード他)から病院の受診予約を行うシステムである。
病院内の既存運用システム(患者情報データベース、マンマシンインタフェース)に影響を与えることなく、患者にとって有益な情報を外部に公開し、24時間予約可能とすることで利便性を高めること並びに既存運用システムへのセキュリティを確保することを目的に開発した。

図1に本システム全体の概要図を示す。
携帯電話・インターネットの既存技術(図左側)と病院内の既存運用システム(図右側)間に本システムを入れることにより、安全かつ容易に情報公開をすることが実現可能である。
また、本システム上に自由にコンテンツを追加、拡張することが可能であるためユーザの立場に合わせた情報提供並びにカスタマイズが可能であり、システム全体として、拡張性、利便性の高いシステム構成を実現することができた。
特筆すべき点としては、ユーザサイドからのデータ参照は、携帯電話やパソコンからのブラウジング機能を利用し、病院側からの情報提供(予約確定時の連絡等)をメールにて配信することにより、リアルタイムでユーザフレンドリな情報提供システムを実現できた点である。

2.システムの特長
既存システム間にWebサーバを増設する形態(図1参照)により、次のようなシステム上の特長を実現した。
1) 既存データベースのセキュリティ確保並びに患者のプライバシ保護
既存のシステムを外部に直接公開するのではなく、専用のWebサーバ経由でデータを参照する形式をとることにより、外部からのクラッキングを防止する。
同時に不必要な情報の漏洩を防止することが可能である。
2) 既存システムの拡張性を高める
同様にWebサーバ上に、あらゆる情報サービスコンテンツを増設することが可能であり、提供すべき情報ごとに拡張することが非常に容易となっている。
既存システムのデータベースがSQL言語に対応したインタフェースを持っていれば、どのようなデータベースシステムであっても、自由にコンテンツを作成することが可能である。
3) 汎用品の採用による低コスト化
Webサーバは、Linux、PostgreSQLを応用して構築しており、アプリケーションの購入費並びにライセンス契約のコストを削減している。
また、Webサーバ上に構築するコンテンツプログラム言語はJAVA言語を採用している。
4) Webサーバ複数台設置による安価な信頼性確保 Webサーバは要求される信頼性に応じて複数台設置することが可能となっている。
Webサーバ上には重要なデータを保持しないため、故障発生時にデータの復旧作業を必要としない。
5) ユーザ保有端末への配慮
パソコンからはインターネット機能を使用して利用することが可能である。 携帯電話からは、NTTドコモ(iモード端末)、J−PHONE(J−スカイ端末)からアクセスすることが可能である。
今後は、au、TU−KA(EZ端末)からのアクセスも可能にする予定。

3.機能概要
図2に本システムの機能概要図を示す。
サーバの負荷を考え、Webサーバとデータベースサーバを2台のマシンで構築しているが、データ処理量によっては1台のLinuxマシン上でシステム構築することも可能である
また、セキュリティを強化するためにWebサーバとデータベースサーバを2台のマシンで構成し間にファイアウォールを入れることも可能である。

4.他システムへの応用
以下に他システムの応用一例を記述する。
1)公共施設の予約システム
公民館、スポーツセンタ等の公共施設の予約システムとして応用が可能。
2)在庫情報閲覧システム
外部から商品在庫を閲覧する小売店向けのシステムとして応用が可能。