Mazda Digital Inovation システムア−キテクチャと先進IT
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【要旨】

a)マツダ(株)は競争力強化の施策として、開発期間短縮と新型車開発費用のコスト削減を狙った業務プロセスの革新を、MDI(Mazda Digital Innovation:マツダデジタル革新)プロジェクトとして1997年4月にスタートさせた。このMDIシステムの能力を最大限に引き出し、安定運用させるためのシステム・インフラストラクチャ(以下、インフラ)を構築することを目的として活動を行った。

b)インフラとはサーバー、クライアント、ディスク、ネットーワーク等を指し、当初下記(1)のインフラを構築し、その後のクライアント増加に対して(1)と同様なクライアント/サーバー構成で展開する予定であったが、その後の問題と対策により下記(2)のインフラに再構築中である。
(1)MDIフェーズ1,2(MDIシステムへの移行期) 端末の構成:1部門あたり30クライアント/データサーバー、サーバー:エントリーモデル、総クライアント数:数100台、ディスク:ソフトウェアミラー、各サーバー毎に数10GB、基幹ネットワーク:100Mbps
(2)MDIフェーズ3(MDIシステムの本格稼動期) 端末の構成:1領域あたり200クライアント/データサーバ−、サーバー:高信頼性モデル、総クライアント数:1000台以上、ディスク:ハードウェアミラー化した大規模ディスク装置(数TB)へ集約、基幹ネットワーク:1Gbps

c)高信頼性の確保、柔軟性の確保、透過性の確保

d)MDIの計画を元に、次のような方針でインフラの構築を計画した。
MDIフェーズ1(1997年4月〜),フェーズ2(1998年4月〜)
(1)サーバー本体予備機による交換で3h以内復旧、(2)/Wミラーによりディスク障害時無停止交換
MDIフェーズ3(2000年4月〜)
(1)セキュリティー保護と熱害から守るために、サーバーとディスクをコンピュータールームへ集中配置する、(2)ディスク交換後1h以内で冗長稼働に戻るようにする、(3)運用を停止することなく、ディスク増設、ファイルシステム拡張を可能にする、(4)ディスク以外の障害がディスク装置へ影響を及ぼさない構成にする

e)MDIフェーズ1,2に比べMDIフェーズ3のインフラ構成ではシステム停止が急激に減少し、安定運用が出来ており、ユーザーも安心して使用している。MDIシステムが本格適用される中で、インフラの問題による業務への影響を多く経験し、全社的にもインフラの重要性を認識してもらえるようになった。TCOとしての効果に重点をおいたインフラの設計・構築が必要と考えている。