全NUAユーザー事例論文
最優秀賞・特選受賞者インタビュー

全NUAユーザー事例論文 受賞者座談会

ユーザー事例論文を執筆された方々からは、貴重な経験ができ、大きな成果が得られたという感想が聞かれます。この座談会では受賞者の皆様に、実際にどのような成果が得られたのか、執筆のポイントとなった点やアドバイスなど、実体験に即したお話を伺いました。ぜひ受賞された方々の想いを感じとっていただき、ユーザー事例論文にご応募ください。

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出席者

水谷 勇一 氏(最優秀賞)ホシザキ電機株式会社 第一製造部 部長
澄川 英雄 氏(最優秀賞)ホシザキ電機株式会社 第一製造部 主務
田中 成幸 氏(特選)センコー株式会社生産管理本部 生産管理部 IT推進担当 課長
青木 秀二郎 氏(特選)東急建設株式会社管理本部 情報システム部 部長

 

司会

古川 正紀 氏 論文審査委員長 株式会社イーアイティー 常務取締役 執行役員

 

論文執筆のきっかけはさまざま

古川氏
本日お集まりいただいたのは、受賞した皆さんの体験談を伺い、次年度に執筆する方に参考にしていただきたいと考えたからです。また、執筆をサポートされた方のお話も伺えればと思います。
最初に、これまでの受賞論文を読んだことがあるのか。また、執筆のきっかけについて伺います。

水谷氏
ユーザー事例論文があることは知っていましたが、真剣に読んだのは書くと決めてからです。最初は自分から書こうとは思っていませんでしたが、当時のNECの営業部長の勧めもあり、そこから自発的に書こうと決めました。株式を上場したこともあり、自分たちが頑張っている姿を広く見てもらおうという想いもありました。そして、書くのならば、上を目指そうと考えました。

青木氏
論文があることは知っていました。実は申し込んだのは前任者でしたが、意思を引き継ぎ、広くわれわれの取り組みを知っていただこうと考えました。カットオーバー後に書くのが筋だと思いますが、プロジェクト途中であっても刺激になるだろうと考え、参加企業の共同執筆という形で書くことを決めました。

田中氏
IT企画部門にいたときは、仕事の参考になる情報リソースとして読んでいました。3年がかりで取り組んだバックアップセンターは、売上や利益に直接つながるのではなく、安心感という定性的な価値をもたらすものです。技術者はプロジェクトの内容を形にしても自己満足で終わりがちですが、定性的な価値だからこそ形にし、広く知ってもらえるものにしたいと考えました。そこでNECに相談し、背中を押されて執筆を決めました。

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▲論文審査委員長
古川氏

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▲ホシザキ電機株式会社
水谷氏

 

論文執筆にかけた期間と時間

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▲東急建設株式会社
青木氏

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▲センコー株式会社
田中氏

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▲ホシザキ電機株式会社
澄川氏

古川氏
論文を執筆した期間と時間、特に就業時間内あるいは就業時間外だったか教えてください。

水谷氏
締め切り前の1カ月間に集中的に取り組みました。金曜の夜と土日を利用したので、家族からは「何をやっているの」と聞かれました。家の仕事でやらなければならないこともあり、家族には随分と我慢をしてもらいました。

澄川氏
水谷部長は、金曜日には「宿題を持って帰らなければ」と言い、月曜日には「こんなにやっちゃった」と自慢されました。また、資料作りの協力では、次第に要求レベルも高くなり「魂を込めろ!」という言葉も出てくるほどでした。(笑)

古川氏
協力をされた周囲の方も大変でしたね。それだけ強い意気込みだったのでしょう。

青木氏
期間は3カ月近くかかりました。4社とNECの毎週のミーティングの中で書くことを決め、内容を組み立てていきました。ゴールデンウィーク中に1回目を組み立て、各社でチェックしました。実際に書くのは平日の夜を利用しましたが、プロジェクトメンバーの協力なしにこれだけの論文は書けませんでした。

田中氏
データ集めは平日に行い、ゴールデンウィーク中に集中して7割方を書き、残りは土日を利用し、ギリギリまで粘って書き上げました。それでも土日に恒例の趣味のテニスは休むことなく、ダブルスのパートナーにも迷惑をかけませんでした。

 

受賞の感想と周囲の評価、そして得たものは

古川氏
受賞したときの感想、周囲の評価などを教えてください。

田中氏
特選受賞の知らせをもらったときは、特選がどの位置にあるのかが分からず、ピンときませんでした。じわじわと喜びが湧き上がってきたのは、2番目に値すると分かってからです。3年がかりのプロジェクトだったので、当時の上司はすでに退職されていましたが、とても喜んでいただけました。

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青木氏
共同執筆だったので、すぐに関係者へ知らせを転送しました。受賞によってプロジェクト関係者のモチベーションが上がり、プロジェクト全体の社内評価も上がりました。

水谷氏
8月の終わりにNECの営業から電話があり、最優秀賞ということなのでびっくりしました。社長に報告すると、「社内報に載せろ」との言葉をいただき話題の共有もできました。また、USにいる元上司から“おめでとう”のメールをいただきました。周囲からは「文才があるね」「製造部門なのにすごい」と、冷やかし半分ですがたくさんのほめ言葉をもらいました。

古川氏
受賞以外で論文を書いたことによるプラスアルファの効果には、どんなものがありましたか。

田中氏
2つありました。1つは時間のコントロールや、オンとオフの切り替えがうまくできるようになったことです。集中して書こうとすると“この本を読みたい”“これをやらなければ”という誘惑にかられますが、それを振り切って自分の意志と気持ちをコントロールしていきました。もう1つは、自分の視点だけでなく、客観的な視点、顧客視点で見るようにしたことです。第三者の視点でものを見る大切さを実感したので、これからの仕事にもプラスになると思います。

青木氏
今までの共同作業の過程を振り返ることができ、各社のメンバーの一体感が強まりました。また、論文という形になれば同業社の方にも読んでいただけ、それがきっかけとなってシステムの共同利用が広がることも期待できます。その意味では、非常に良い宣伝チャンスになったのではないかと思います。

水谷氏
上を狙うという“有言実行”の達成感がありました。努力をすれば報われ、ちゃんと結果が出ることを体験できました。また、論文を書くことで“ホシザキウェイ”とでも呼べる自社のものづくりの総まとめができました。もう少し詳細に書けば、1冊の本にできるかもしれません。

これから執筆を考えている方へ

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古川氏
今後執筆する方へのアドバイスがあればお願いします。

水谷氏
改善はどこの会社でもやっています。そこで、プロジェクトを通じて“何を変えていったのか”“改善から生まれたマインドの変化はどうだったか”。これをストリーづくりのポイントにすればよいと思います。

 

澄川氏
製造系の方は、もっとPRすべきだと思います。苦労話も織り込みながら、第三者の視点で読ませる工夫をすれば、成功すると思います。

青木氏
共同執筆では、それぞれの想いや書きたいポイントが交錯し、壁にぶつかることもあります。それでも試行錯誤しながら乗り越えていけば、必ず良い論文になるはずです。

田中氏
仕事を通じて企画やプロジェクトを推進すると、会社に変化が起こります。区切りのときが来たら、会社に巻き起こした変化の状況を描くように、自分から形にするように仕向けていけば、良いものが書けると思います。

古川氏
論文執筆、そして受賞によって、いろいろなことが身の回りに起こり、皆さんそれを楽しまれたようですね。本日はとてもためになるお話をありがとうございました。

 

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