デジタルフォトコンテスト特別企画フォトレッスン2014

 

鉄道写真で「ほっこり」―中井精也さんに聞く、「ゆる鉄」の極意 語り手:吉村和敏さん

撮影秘話を大公開

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富山地方鉄道

こういう駅舎の風景も、ニュースになることなくどんどんなくなっていきます。以前は看板も木製のものでしたが、数年前に新しくなってしまいました。子どもたちに駅舎について聞くと「犯人がいっぱいいるから怖くて入れない!」と。何のことかと思ったら、指名手配犯のポスターだったんですね。

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大井川鐵道

車窓に映った桜がきれいだな、と思って撮りました。実は電線を隠したり、少しななめにしたりして、必死でゆるくしています。まずはこういう瞬間を「いいな」と思える着眼点を持つことと、現実の風景から余計なものを排除して、イメージ化することが大切です。

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わたらせ渓谷鐵道

わたらせ渓谷鐵道と桜を狙って撮った作品です。撮っている時には気づかなかったのですが、子どもが桜吹雪をキャッチしようとして窓から手を出していたのです。後で見てびっくりしました。このように、肉眼ではとらえられない瞬間を残すことができるのも、写真の醍醐味ですね。

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いすみ鉄道

この写真のポイントは子どもたちの笑顔に尽きると思いますが、実はピンボケしています。ファインダーを覗かずに、変な顔をして笑わせながら撮っているんです。だからこそ、カメラを意識しない自然な笑顔が撮れたのだと思います。ピントや構図がきっちりしていないとダメと考えて、ピンボケ写真を消してしまう人もいますが、もったいないです!

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パリ北駅

パリでの一枚ですが、この時、キスが終わってから車掌さんはドアを閉めました。やるなぁーフランス人!と思って撮りました(笑)。こういう写真は、「彼女に引かれない」の次のステップ、「彼女にプレゼントした時に喜ばれる鉄道写真」です。パリは初めて撮影で行った海外ですし、今後もまた行きたいと思う街ですね。

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三陸鉄道

震災後、2012年の秋に撮った写真です。走って来るのは震災を生き抜いた三陸鉄道の車両で、線路脇の建物は三陸鉄道の本社なのですが、電車が通過する瞬間、虹がかかったのです。感動的な光景に思わず泣いてしまいました。雲の間から太陽が出た一瞬だけだったので、そこにカメラを持った僕がいること自体、奇跡のように感じました。

 

 

写真:中井精也

プロフィール

中井 精也(なかい せいや)
1967年、東京生まれ。成蹊大学法学部卒業後、写真専門学校を経て、鉄道写真家の真島満秀氏に師事。
独立後、2000年に山ア友也氏と有限会社レイルマンフォトオフィス設立。
2004年春から毎日1枚必ず鉄道写真を撮影するブログ「1日1鉄!」を連載中。

 
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