会合 平成22年度

新春例会
開催日時 平成23年2月3日(木)
会場 ホテルメトロポリタン仙台 (講演:4階 千代 情報交換会:21階 銀河)
参加費 NUA会員様無料(非会員2,000円/1人)
申込締切 平成23年1月27日(木)
内容スケジュール
【基調講演 15:15〜16:45】
テーマ 『きれい社会の落とし穴』
講師 東京医科歯科大学名誉教授
人間総合科学大学教授  藤田 紘一郎 氏

写真:藤田 紘一郎 氏
【講演略歴】
昭和40年3月 東京医科歯科大学医学部卒業
昭和41年4月 第40回医師国家試験合格(第190399号)
昭和45年3月 東京大学大学院医学系研究科修了(医学博士 東京大学)
昭和45年4月 東京大学医学部助手(寄生虫学)
昭和46年2月 University of Texas,Research fellow(微生物学)
昭和47年1月 順天堂大学医学部助教授(衛生学)
昭和52年4月 金沢医科大学教授(医動物学)
昭和56年1月 長崎大学医学部教授(医動物学)
昭和62年4月 東京医科歯科大学医学部教授(医動物学)
平成12年4月 東京医科歯科大学大学院教授(国際環境寄生虫病学)
平成17年4月 東京医科歯科大学名誉教授、人間総合科学大学教授
(免疫・アレルギー学)
現在に至る

【講演概要】
アレルギー病とは、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、花粉症などlgE抗体が関与する疾患群をいいます。
このアレルギー性疾患は最近異常に増えて参りました。たとえば、10歳以下の子どもでは約40%がアトピー性皮膚炎ですし、日本人の5人に1人が花粉症にかかるようになりました。しかし、この病気は30年前の日本にはほとんどなかった病気なのです。

スギ花粉症をはじめアトピー性皮膚炎などのアレルギー病が急増した原因として、多くの学者は日本の大気汚染、とくに自動車排気ガスの急激な増加や農薬、添加物が混入した食物など、いろいろな環境因子をあげています。
しかし、大気汚染の規制が強化され、環境状況が改善されたにもかかわらずアレルギー性疾患が減少しないのはなぜでしょうか。

私は以前から、回虫をはじめとするいろいろな寄生虫をヒトの体内から一方的に駆逐したことが最大の原因と主張してきました。しかし、その後の研究では寄生虫ばかりでなく、細菌やウイルスなどの微生物がヒトのアレルギー反応を抑えていることがわかりました。日本人の「超清潔志向」はこれらのアレルギー性疾患の多発を招いたばかりではありません。共生菌の排除が新しい感染症、病原性大腸菌O-157を生み、薬剤耐性の病院内感染菌の発生を促したのです。そしてこの『共生菌の排除』はいつの間にか「異物」排除につながったものと思われます。

このような傾向は、もはや人間が「生物」として生きる基盤さえ奪い、そしてそれは人間の精神的な面にも影響を及ぼし、日本人の「感性の衰弱」までも引き起こしているように思えるのです。この講演では、日本人のきれい好きの功罪や生活環境との関連についてお話してみたいと思います。
 
【情報交換会 16:50〜18:00】
問い合わせ先 東北NEC C&Cシステムユーザー会事務局
仙台市青葉区中央4-6-1 住友生命仙台中央ビル25F
TEL:022-267-8762 FAX:022-267-8763
pagetop