会合 平成19年度

第120回研究会 in C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2007活動報告

 今回は、現在様々な分野で関心の高まっている「マルチスケール/マルチフィジックス」をテーマに、化学と乱流の分野についてご講演をいただきました。両ご講演とも、難しいテーマでしたが、講演内容は身近な具体例でご説明いただき、専門外の方にもわかりやす くお話いただきました。
 また、全NUAユーザー事例論文に入選されたNUA-SP研究会メンバーの方の不整脈に関するご講演もございました。お蔭様で、参加者の方々より非常に高い評価をいただき、盛況のうちに終わりました。

日時 平成19年12月5日(水) 13:30〜17:10
会場 東京ビッグサイト 会議棟 8階 801
プログラム
◇第120回研究会
講演1---13:30-14:20
テーマ 「マルチスケール/マルチフィジックスシミュレーションのための
新計算化学手法の開発と実践的産業課題への応用」
講師 東北大学 大学院工学研究科 応用化学専攻 教授 宮本 明 様
電子レベルの量子化学計算、化学反応などの分子動力学計算、物性値定量予測などのマクロレベルの計算などの多くの計算手法を組み合わせたマルチレベルコンビ計算化学のソフトウェアを開発し、それを今注目を集めている有機ELや燃料電池の研究開発に適用している事例など多くの内容についてご講演いただきました。化学の分野において数値シミュレーションが実際の研究に活用されていることを実感しました。

講演2---14:20-15:10
テーマ 「TSUBAMEによる乱流及び乱流燃焼の大規模直接数値計算」
講師 東京工業大学 大学院理工学研究科 機械宇宙システム専攻 准教授 店橋 護 氏
実際には、目に見えない乱流の現象を様々な形の動画で描画していたため、専門外の人でも楽しめる内容でした。3次元DNS(大規模直接数値計算)のシミュレーションは、世界初とのことで、迫力のあるアニメーションでした。身近な話題としては、エンジンの燃焼シミュレーションについてのお話がありました。乱流計算は、マシンパワーがかなり必要で、スパコンのCPU性能向上と、乱流モデルの格子点数の増加が相関していると のことです。

講演3---15:10-15:50
テーマ 「NEC HPC事業戦略及びSX新製品のご紹介」
講師 NEC HPC販売推進本部 本部長 笹倉 孝之
SX-9の紹介に対して、乗算器を4倍、ベクトルレジスタも相応に増やしてほしい、OSをLinux化してコンパイラも無償公開してほしいなどの要望事項やPCクラスタで開発された並列コードをSXで動作して性能を出すのは難しいのではなど 貴重なご意見をいただきました。多くのご意見を真摯に受け止め、今後もベクトル機の開発を続けて参ります。

◇NUA全ユーザー事例入選論文
16:10〜17:10
テーマ 「スーパーコンピュータで捉える不整脈現象」
講師 国立循環器病センター 研究所研究機器管理室 室員 原口 亮 氏
不整脈はだれにでも起きているそうです。その不整脈が死に至る原因を解明するためのシミュレーションとして開発したバーチャル心臓について、様々な形での動画をご紹介いただきました。バーチャル心臓 を、約564万のユニットに分割し、各ユニットで8個の偏微分方程式をSXで計算し、短期間で実効計算効率43%を達成したとのことです。今後、患者さん個別のシミュレーションなどの実現により、実際の医療分野に応用することを目指しているとのお話でした。

SP研究会 会場風景
SX-9出展 in iEXPO2007
12月5日(水)〜7日(金)、C&Cユーザーフォーラムと同期間に東京ビッグサイトで開催されましたNECの技術やサービスを紹介するイベントiEXPO2007にスーパーコンピュータ新製品SX-9を出展いたしました。SX-9シングルノードの実寸大のモック、CPUやメモリのテクノロジサンプルを展示。連日、100名を超える方に当ブースにご来場いただき大盛況でした。
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