会合 平成18年度

平成18年度総会 第117回研究会 スパコン開発工場見学&情報交換会

今回は、初めての試みとしてSP研究会会員をSXの生産工場でありますNECコンピュータテクノにご案内し、SXの生産現場を実際に見学して頂きました。また、SXの設計、開発、製造に携わっているNECの技術者と会員様の交流の場として技術交流会(情報交換会)を開催しました。お蔭様で、会員25名、NEC側からは60名以上のHPC関係者が参加し、大盛況の研究会となりました。

日時 平成18年8月24日(木) 12:50〜17:20
会場 総会&情報交換会『アゴラ』会場
NECコンピュータテクノ株式会社(山梨県甲府市)
アイメッセ山梨
プログラム
  1. 総 会
  2. NECコンピュータテクノのご紹介
     NECコンピュータテクノ社長 那須 賢治 氏
  3. NECコンピュータテクノ SX生産現場見学
  4. 講演T「SXの利用例の紹介、ユーザーの立場からのSXに対する要望、NECへの期待」
    〜応用面から見た計算法の動向、スパコンへの期待について〜
     独立行政法人 宇宙航空研究開発機構 情報・計算工学センター長 藤井 孝藏 氏
  5. 講演U「NECのHPC戦略と製品ロードマップのご紹介」
     NEC 第一コンピュータ事業本部 事業本部長 西川 岳 氏
  6. 情報交換会『アゴラ』 *ユーザーとNEC技術者との情報交換会
    「東北大学 情報シナジーセンター 大規模科学計算に関する運用・研究開発の取り組み」
     東北大学 情報シナジーセンター機構 情報シナジーセンター副センター長 教授 小林 広明 氏
  7. 懇親会

*『アゴラ』とは、ギリシャ、アテネ市民の公的な活動や商取引の中心であった人たちの出会う広場を意味し、 古代ギリシャでは、ソクラテスやプラトン達が自由に語り合った場でもあります。

熱気あふれる会場
会合リポート
会場のアイメッセ山梨に到着後、まず初めにNECコンピュータテクノの那須社長よりNECコンピュータテクノの会社概要、並びにNECコンピュータテクノで実施している生産革新活動について紹介致しました。

その後、NECコンピュータテクノへ移動し、SXの生産現場を見学頂きました。SXユーザである国内のお客様にSXの生産現場をご覧頂くのは初めての機会であり、参加された会員の方から大変興味深いものだったとのご感想を頂きました。

見学後、研究会会場のアイメッセ山梨に戻り、藤井委員長(宇宙航空研究開発機構(JAXA))より『SXの利用事例、ユーザの立場からのSXに対する要望、NECへの期待 〜応用面から見た計算法の動向、スパコンへの期待について〜』をテーマに、航空宇宙CFDのスパコン利用とその変化、一般利用者から見たスパコン、これからのスパコン利用に関しての3つの項目についてご講演頂きました。

また、ご講演に先立ち、藤井委員長から参加者全員に、下記の4つの質問が出されました。

  1. スパコンはなぜ普及しないのか(限られた人にしか使われないのか)
  2. SXで優先すべき改善点?
  3. SXユーザの最大の不満?
  4. SXの最大の利点は何か?


藤井委員長

上記質問に対する回答の集計結果を、次の情報交換会『アゴラ』にて発表し、SXを使っているユーザとSXを開発しているNEC技術者の回答の比較を実施しました。

次に、NEC第一コンピュータ事業本部 西川事業本部長より『NECのHPC戦略と製品ロードマップ』をテーマに講演を行いました。NECの「HPC開発方針とHPC戦略」、「HPCのこれまでの歩みとこれからの課題」、「将来のHPC製品を実現する先進テクノロジー」について紹介するとともに、現在開発を進めている次期SXの製品概要についてもご紹介致しました。
最後にSP研究会会員とNEC技術者との情報交換会『アゴラ』を開催しました。

  1. 初めに、小林委員(東北大学)より『東北大学シナジーセンター 大規模科学計算に関する運用・研究開発の取り組み』をテーマに基盤センターのご紹介、ベクトル計算機の高い実効性能などの優位点、新規導入されたTX7の評価についてご講演を頂きました。そして、東北大学内で実施されたアンケート結果をもとにNECへの要望について紹介されました。
  2. 次に、事前にお客様から頂いたNECに対するご意見、ご要望、ご質問に対して、NEC側から回答致しました。事前にお伺いしておりました内容が広範囲に亘り、また時間の制 約もあり、今回はその中で最も多かった質問のひとつについてNECコンピュータ事業部  野口事業部長より回答をさせていただきました。
    一番多かった質問は、「SXの性能あたりの消費電力と発熱量、設置面積あたりの性能」についてでした。野口事業部長よりSXは消費電力的にも、設置面積的にも他社製品に比べて優位であり、これらを更に改善していくのがNECの考えであると説明をしました。
    他のご質問、ご要望については別途担当者より個別に回答することになりました。
  3. そして、藤井委員長より出された4つの質問に関する集計結果が発表されました。
    ここでは、ユーザ側とNEC開発者側の意見が一致するかどうかを検証することが目的でした。
    >> 集計結果はこちら
  4. 最後に、フリーディスカッションが行われ、参加の皆様より活発な意見交換が行われ、熱気あふれる会合となりました。

小林委員

懇親会では、SP研究会会員とNEC技術者合わせて、約70人の方々に参加頂きました。NEC技術者にはお客様と直接お話する機会の少ない者もおり、日頃聞けない、お客様のSXの利用状況やSXに対する厳しいご意見やご要望についてお伺いすることができた様です。
懇親会後は甲府富士屋ホテルに場所を移し、2次会、3次会では更に話が盛り上がりました。会員同士の交流が一層深まり、「今後のSXはどうあるべきか」と言った内容で議論が白熱しました。

議論白熱の後〜さわやかな笑顔

今回、初めてこのような研究会を開催しましたが、参加された会員の方々もNEC技術者からも大変有意義だったとのご感想を頂きました。また今後、是非別の形で開催して欲しいとの要望も多く頂きました。今回、関西方面のお客様の参加がなかったのが残念でしたが、今後関西地区での会員とNEC技術者の交流会についても開催したいと考えております。
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