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基幹システム運用のアウトソーシング導入
〜業務改革とコスト削減を目指す〜
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【1】 背景と目的
 


ミズノ(株)情報システム部では、部員の減少と業務範囲の拡大を受けて、高度多様化するスキルに対しての人材確保や運用の属人化が顕著化するなどの問題を抱えていた。業務を変えたい、部門のあり方を変えたいと考えていたときに、NECによる「運用クリニック」の提案を受け実施し、その分析内容を十分に吟味した結果「システム運用」「システム管理」を対象とした外部業者によるアウトソーシングを導入することとした。東阪2メインフレーム体制の維持に関しては、アウトソーシングの導入で得られるマシン・通信・データセンターなどの信頼性、安全性、サポート体制、コストなどを勘案した結果、東京メインフレームを撤去し大阪へ統合することとした。
導入に際しての目標は以下のとおりとした。

・ 作業や業務の効率化と高度化による人材の活用
・ システム運用とシステム管理の標準化
・ システムパフォーマンスとリスク対策を維持・改善
・ コスト削減

   
【2】 概要
 
2003年8月にアウトソーシング導入プロジェクトを発足し、同年12月末に大阪本社のメインフレームとサーバの一部をNECアウトソーシング大阪センターへ移設した。引き続き、2004年11月に東京メインフレームを統合・撤去した。現在、第3段階として、さらなる運用効率化を図っている。なお、契約期間は2004年から4年間とした。
アウトソーシングのサービス内容は、メインフレーム・サーバ・ネットワークの「システム運用」(オペレーション、運用監視、障害対応、デリバリ)と「システム管理」(ファシリティ提供、ハード・PP管理、保守、システム環境変更、消耗品管理)とした。
   
【3】 キーポイント
 
(1) 「システム運用」「システム管理」の改善
アウトソーシング導入とメインフレーム統合を機にそれまでの運用、管理に対して改善を行い、アウトソーシングに付加価値をつけた。

1)オペレーションの効率化
オペレータのハンドリングの効率を見直し、定例オペレーションの自動化を行った。また、慣れ合いになっていた非定例オペレーションの依頼をルール化した。

2)サーバ/ネットワーク運用監視、障害対応の強化
新たにサーバ及びネットワークの運用監視ツールを導入し、自社運用しているサーバも含め、ミズノ全体のサーバ/ネットワーク運用監視を統合・強化した。また、障害の一次切り分けをアウトソーシング側で行い、サーバハード障害についてはアウトソーシング側主導での対応とすることで障害時間の短縮を図ることができた。
 
(2)

既存ツール、サービスの継続
アウトソーシング導入による障害や混乱、業務効率の低下を防ぐために、社内に常駐していた外注オペレータがアウトソーシングセンターでも継続して業務を行った。また、従来のツール、サービスも継続利用した。

 
(3) 情報システム部の業務改革
アウトソーシング導入に伴い、情報システム部内の業務改革、部員の意識改革を行った。

1)運用担当者の人材活用
長年、運用を担当していた人材を、システム開発にシフトした。

2)業務分担の明確化
アウトソーシング側、運用担当者、開発担当者の業務分担を明確化し、開発担当者が開発業務に注力できるようにした。
 
(4) コスト削減
  アウトソーシング側から提示されたサービス内容の要不要やコストを吟味し、必要なサービス内容のみを契約した。
   
【4】 評価
 
移行時期から現在に至るまで、大きな障害もなく運用を継続している。
アウトソーシングの導入とメインフレーム統合をすることで、情報システム部の経費の約10%が削減できた。また、部員の意識変革が促され、属人化していた業務も可視化、標準化されるようになった。大規模停電や自然災害、防犯など自社では難しかった高度な安全対策が実現でき、情報システム部員の安心感も得ることができた。
今後は、アウトソーシングの範囲拡大と効率化を図り、さらなる工数・コスト削減と人材活用を目指していく。


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