全NUAユーザー事例論文:論文パル2004
 < トップ < 入選/要旨
基幹情報システム一斉再構築における情報システム構築マネジメントの改革PDF(7KB)
 
【1】 背景
 

サンデン株式会社(以下、サンデン)は、自動車機器事業と、流通事業があり、各々メインフレームを中心とした事業毎の情報システムを保持していた。基幹情報システムは、機能分社していた、サンデン販売梶Aサンデンインターナショナル鰍ニの、3社合併時には、情報システム統合には至らず、個別システムのインターフェイスをとるのみに留まった。
98年、デミング賞を受賞したが、「情報システムが個別に存在し、統合化できていないため、全社パワーが発揮されていない」という外部評価を頂いた。生産管理システム、会計システム、物流システム、販売系システムとも、20年来のメインフレーム上のシステムであったため、これらの基幹システムの業務改革を伴う全面刷新をIT本部が決断し、中期計画で経営への了解をとり、関係部門を巻き込んだ一斉刷新に踏み切った。
この決断には、サンデンの情報子会社であるサンデンシステムエンジニアリング梶i以下、SSE)のメインフレームからオープンへの基軸技術の転換の狙いもあった。

   
【2】 概要
  02年、流通事業の国内新事業所建設を機に、工場稼動と同期をとった生産管理システムの抜本的再構築を皮切りに、財務会計、物流の基幹業務システムの一斉再構築を同一ERPパッケージで刷新した。その際、情報システムありきではなく、更なるサンデンの強みを活かした業務改革推進を基本的なスタンスとした。採用したERPパッケージは、その強みを活かせるよう、柔軟なカスタマイズが可能なIFS Applicationsを選定した。
   
【3】 キーポイント
 

当社は、94年よりTQMを経営に採用し、情報システム部門も主にシステム構築マネジメントにその思想を反映してきた。本ビッグバン再構築では、情報システム品質を向上させるため、システム開発プロセスを見直し、さらにユーザ部門長を巻き込むための節目管理の体系化と標準化を制定。

■TQMの考え方を情報システムマネジメントに採用
・システム構築標準の改定
・システムレビュー基準の制定
・経営への小刻みな報告
・方針の徹底と部門とのベクトルの一致

基幹システム刷新と平行して、運用品質向上およびローコストオペレーション実現のため、分散していたメインフレーム環境を統合化。
■情報システム運用改革
・データセンタ構築などの運用環境改革
・ネットワークの見直し
・メインフレーム撤去と運用の統合化

システム開発と運用環境改革は、SSE基軸技術の転換、メインフレーム運用漬けからの脱却等、人材育成がもう一つの狙いであった。

   
【4】 評価
  02/4より、生産管理システムを流通事業4工場へ順次展開し、その後、02/10、財務会計システム、03/1、物流システムを計画通り稼動。
本稼動後3ヶ月および1年後に、ユーザ部門長を交えたシステムレビュー実施により、効果創出状況確認および課題解決を共有するしくみが全社的に定着し、現時点では、顧客満足度向上、業務効率化、リードタイム短縮、棚卸資産低減等の経営効果を創出。一方、情報システム運用改革面では、4台あったメインフレーム(ACOS)を2台撤去し、トータル運用コストの抑制が達成でき、基幹システム技術の軸足がオープンへとシフトした。本構築を通じて、システム構築マネジメント力向上、人材育成、技術の活性化が達成。

 < トップ < 入選/要旨

Copyright(c)NEC C&C Systems Users AssociationAll Right Reserved.