全NUAユーザー事例論文:論文パル2004
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商品設計・開発効率の向上を実現するPDMシステムPDF(8KB)
 
   
 

商品開発業務の中で使用してきたCADの全社的な更新時期を迎え、検討の結果MC/WCADからAutoCADへのリプレイスおよび図面データ管理のソフトを更新することにした。
単なるCADの更新だけではなく住宅建材とエクステリア建材部門における部品表情報とCADの連携を行い、商品開発業務の効率化を目指す事とした。
さらにPDM(プロダクトデータマネージメント)の思想に着眼し、当初の目的であった商品開発業務の効率化だけでなく営業と生産業務をも含めた業務改革を実施するためのプロジェクトを立ち上げ実施する事にした。

PDM導入のねらいとして下記2点を重点課題として社内プロジェクトを創設
 1.商品情報の開発と営業、生産連携の強化による市場リードタイムの短縮
 2.商品化プロセスの見直しによる業務の効率化

PDM導入の支援ソフトとして幾つかのソフトを検討した結果、標準機能の充実やサポート体制を評価してNEC社のObbligatoUを導入することを決定し、別々のシステムにて管理していた図面データと部品表データを連携させる事をシステム的に実施、各データ登録もExcel等からの取り込み機能を追加して、蓄積されたデータより設計原価資料や営業支援資料を半自動的に作成する機能を構築。
 また、登録されている情報を社内開示し全国の工場・支店・営業所においてにて参照出来るようにし、利用者が自ら欲しいデータの検索を行い欲しい図面データや部品表情報をリアルタイムに参照/印刷できる環境となった。

プロジェクトを実施するにあたり3ヶ月間の開発業務を中心とした業務分析を実施し、課題点の抽出を行い洗い出した項目を整理した。
第一ステップとして約半年間での基盤整備としてCAD図面と部品表情報をObbligatoUへ登録、その後第二ステップとして業務改革を目的としたObbligatoUの機能UPをカスタマイズ含め実施した。
システム開発にあたっては基盤整備の期間を約半年間で実施する為に部品表情報については最低レベルの範囲で移行を行い、初期システム開発時にあまり規制をかけずに第二ステップの機能拡張時に規制の強化と機能拡張を実施する形式をとった。

部品表情報の品目点数を減らすため同一形状・同一加工製品の集約単位コードを作成し、各種変動する数値(寸法値など)を計算式にて割り出すようにし、特別寸法の注文受注時にも人が介在して計算する事なく生産指示を行えるように工夫した。

また、ハード面では24時間稼動を行うためFTサーバを導入し完全二重化を図ると共に、データの保管用外部DISKとしてSAN対応のディスクアレイ装置を採用し大容量データの保管を行い、データバックアップもFlashCopy機能を利用する事で数分にて実施しFlashCopyされた側からLTO装置を利用して約12時間のバックアップを、サービス無停止のまま実施する事で二重のバックアップを実現した。

昨年の12月に三協アルミニウム工業株式会社と立山アルミニウム工業株式会社で共同持株会社の設立による経営統合をし、三協・立山ホールディングス株式会社となっているが、プロジェクト創設当時に三協アルミニウム工業株式会社として住宅建材商品の相互供給体制に対応するため、三協商品の既存部品表に数点の部品を追加し立山向け商品の部品表として構成データを自動追加作成する機能を構築することで、短期間で利用可能とすることが出来た。
さらに、昨年の住宅業界におけるメーターモジュールへの移行に合わせて、自動寸法計算プログラム強化する事で約3ヶ月間(通常の約半分の期間)での新規部品表情報の作成を実現した。(商品点数:41.8万件)

現時点でのシステム開発における成果としては75%レベルと捉えており、実際の改善効果として商品化日程の短縮やペーパレス化の効果を取得するためには、開発部門を中心としたユーザ部門におけるさらなる業務改革が必要で、システムを利用した効率の良い運用を推進していく必要がある。
(設計図書の紙でのコピー配布や図面データ等の毎回印刷を行わない等の意識改革)

今後は、経営統合を受けて立山アルミニウム工業株式会社の開発にもPDMを導入し同一の仕組みでの商品開発を行える環境を早急に構築し業界での競争力強化を図るとともに、PDMシステムと販売システム・調達システム・保守システムなど基幹システムとの連携を進めることで、PLM実現に向けた取り組みを強化して行かねばなりません。

※メーターモジュール
 日本サッシ協会で寸法の適正化等も考慮し、1mを基準寸法とする「メーターモジュール」住宅用サッシのサイズの標準化を検討したもの



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