全NUAユーザー事例論文:論文パル2004
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Webを活用した派遣業務システムの構築 PDF(8KB)
 
【1】 目的
 

当社は、人材派遣業における東海地区大手の総合人材サービス会社です。人材派遣業界の活性化により、急激に稼動スタッフ数が拡大しており、平成15年度は売上高200億、毎月の稼動派遣スタッフ数は8000名超に到達しました。人材派遣業における派遣スタッフの勤怠管理は、OCRを活用した勤怠管理が主流で、顧客への請求、派遣スタッフへの支払いの元データとなる勤務時間データは、派遣スタッフに記入させる故に、時間計算ミス、データの回収の遅延等、多くの課題がありました。そういった課題への取組みとして、当社では、2002年よりWeb上での派遣スタッフ勤怠管理システムの構築を開始し、2002年8月より『P’Timesheet』として派遣先企業へのシステム導入を開始しました。

   
【2】 システム概要
  <1>勤怠入力手段
勤怠入力手段として、派遣先企業の就業先のパソコンとインターネット環境を利用します。派遣スタッフは毎日の勤務終了時に、当社サーバのWeb勤怠システムにアクセスし、日々の勤怠を入力し、就業先企業の指揮命令者様には、Web上で勤怠のご承認を頂きます。
就業先にパソコン、インターネット環境がないケースについては、携帯電話とバーコードリーダーを使用し、タイムレコーダーとして設置する方法をとっています。

<2>サーバ環境
Webサーバには、単独稼動のサーバ導入を行い、低価格かつ高信頼性かつセキュアなOSとしてLinux、ミドルウエアにWebLogicを採用し、DBサーバにも、高信頼性のOracle8を採用しました。

   
【3】 キーポイント
  <1>セキュリティ対策
就業先と当社システムがエクストラネットを構成するため、セキュリティ対策には万全を期しました。派遣スタッフと承認者に個別ID、パスワードの付与をし、承認者のIDごとに権限として参照のみ権限、日承認権限、月承認権限を設け、承認者は、配下で就業するスタッフのみ状況の参照、承認に限られる仕組みとしました。
また、SSLによる暗号化、企業内のみでの使用を制限するグローバルIPアドレスによるアクセス制限の施策を行っています。

<2>基幹システムとのインタフェース
当社基幹システムである人材派遣システムとの連動による統合システムとして構築し、派遣契約情報が基幹システムに入力されると、夜間バッチでWeb勤怠システムのデータを生成し、翌朝には、ID、パスワードが自動発行されます。また、基幹システムに登録されている派遣契約内容は、Web勤怠システム内の派遣契約情報として表示されます。月完了した勤怠データは、当社経理部にて基幹システム内の「勤怠データ取込処理」ボタンを押下すると、基幹システムからタイムリーに請求書が発行されます。

   
【4】 評価
  <1>現状の成果に対する評価
派遣先企業へのWeb勤怠システムの適用は、従来、派遣スタッフの手計算に委ねられていた勤怠計算の正確化と、請求書発行までの期間短縮を実現し、顧客満足度の向上を図りました。ケースによっては、派遣先企業の派遣社員管理工数の削減を実現しており、こういったシステムを無償で提供することにより、当社の戦略的なシステムとして高い評価を受けています。当社内の業務処理においても、勤怠処理業務工数の削減を実現しています。

<2>反省点と改善点
導入当初は、なかなか派遣先への適用が拡がらないという課題がありました。これについては、推進体制を見直し、情報システム部が営業に同行し、顧客への説明、顧客ニーズのヒアリング、適用時の導入作業も含めた導入サービスを行うという画期的なアクションを実行しました。現在も情報システム部内に「推進チーム」を設置し、適用顧客の拡大を目標に推進しています。

<3>今後の計画
現在、全派遣スタッフのうち、15%の適用を拡げましたが、今後もさらなる適用を進めてゆき、Web上での請求書発行、日毎の実績情報の取得など、効果的な機能を追加し、派遣業界の勤怠管理のビジネスモデルとなるべく仕組みを追求してゆく方針です。


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