全NUAユーザー事例論文:論文パル2004
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社内の営業管理システムをWeb 技術で構築〜リアルタイムなデータ管理を図る〜PDF(7KB)
 
【1】 目的と背景
 

弊社が今まで運用してきた営業管理は、各部門が独自に開発したC/Sシステムや、表計算ソフトでのデータ管理を行っており、統一されたデータ管理がなされていなかった。
そのため、下記のような問題点があった。
<1>事務処理に多くの時間を費やしている。
<2>受注状況がリアルタイムで確認できない。
<3>不整合データや不正データが存在できる。
<4>ユーザの現状がリアルタイムに捕らえられず、機会損失が発生している。

そこで、全社統一した仕組みで、オープンでリアルタイムなデータ管理を行うため、営業管理システムの構築を行うこととなった。

   
【2】 概要
  弊社は、仙台本社以外にも、山形支社・東京支店・福島支店の3つの拠点があることからブラウザで容易にアクセスできるWebシステムの開発を行うこととなった。
開発にあたっての要件は下記の3点である。
<1>クライアントのOSに依存しないこと。
<2>自社独自の営業管理に合致すること。
<3>短期間に開発を行えること。

以上の要件を満たし、低コストで開発できるWebシステムの検討を行い、フレームワークとして、WebアプリをJavaScriptとHTMLで開発できる「Intra‐mart」(株式会社・NTTデータ イントラマート)を採用し、自社でシステム開発することとした。

   
【3】 システム構成一覧
 
第1フェーズ 受注管理システム 受注データ入力。受注稟議書の印刷。
売上管理システム 売上データ入力。売上伝票の印刷。
データ管理システム 各種管理システムのデータを、条件指定してCSV形式でダウンロードを行う。
マスタメンテナンス(各種) 社員マスタ・取引先マスタなど。
第2フェーズ 商談管理システム 商談状況入力。
見積管理システム 見積データ入力。見積書・注文書の印刷。
発注管理システム 発注データ入力。発注書の印刷
納品管理システム 納品管理データ入力。納品書の印刷。
検収管理システム 物品購入・経費支出データ入力。
物品購入・経費支出書の印刷。
外注管理システム 外注管理データ入力。外注稟議書印刷。
定例売上一括出力 定期的に発生する売上伝票の一括印刷。
マスタメンテナンス(各種) 商品マスタ・勘定科目マスタなど
   
【4】 日程計画
 
第1フェーズ
  2002年11月----------要求定義
2002年12月〜2003年1月----------設計及びプログラム製造
2003年2月〜3月----------仮運用
2003年4月----------本稼動
第2フェーズ
  2003年4〜5月----------要求定義
2003年6月〜11月----------設計及びプログラム製造
2003年12月----------本稼動
   
【5】 キーポイント
  <1>フレームワークに「intra−mart」を採用
プロジェクトメンバにWebシステム経験者がいない状態でのスタートだったが、わずか数ヶ月で本格的な業務アプリが作れたのは、フレームワークであるintra−martが提供するセキュリティ機能と、サーバサイドをJavaScriptで記述できるという点が挙げられる。

<2>C/Sシステムに迫るユーザインターフェースを実現
HTMLのフレームの使い方やサーバサイドへのリクエスト回数を減らす工夫をして、ユーザインターフェースが弱いHTMLの弱点を補った。
 
<3>レスポンス改善の工夫
Webシステムは、ネットワーク・Webサーバ・アプリケーションサーバ・DBサーバ・HTML記述など様々な要因でレスポンスが遅くなるため、ボトルネックを見つけ出すのは容易ではない。今回のプロジェクトではHTMLの記述と、サーバのメモリのヒープ領域を見直すことで、レスポンス改善に繋がった。

   
【6】 評価
  運用面では、クライアント端末へのセットアップ作業が不要なことがコスト削減になった。
また、プログラムをアプリケーションサーバで一括管理しているため、機能変更や修正に迅速かつ柔軟に対応できる点が評価されている。
ユーザからは、リアルタイムに営業情報を引き出せることや、不整合データが発生しないことで、管理コストが飛躍的に削減できたとの声がある。
   
【7】 今回の課題
  操作性を追求したことにより、クライアント端末にかかる負荷が大きくなった 。 キーポイントAで述べたように様々な工夫をすることで利便性を向上させたわけだが、その反面、クライアント端末の性能に依存することにもなり、古いパソコンではメモリ不足で動作が不安定になるなどの現象も発生した。今後は、端末の性能と利便性との落としどころを見極め、システム要件を見直す必要がある。

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