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オン・デマンド販促品手配システムの構築
〜ロジスティック改革とIT による販促物品の在庫、及び廃棄の削減〜
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【1】 背景と目的
  酒類業界をとり巻く市場環境は、お客さまの嗜好の多様化や、流通段階での量販業態店への売上シフトに加え、景気の影響を受けてお客さまの低価格志向が一層強まり、価格競争が激化し、競合状態が続いてる。この様に市場環境変化が激しく、モノが売れない時代には商品と顧客の唯一の接点である店頭をいかに質的に高めるかが重要なポイントとなっている。中でもPOP類等の販促物品は店頭構築のツールとして多種多様な品揃えを営業現場から要求されている。前述のPOP類も含め弊社の販促物品を大きく分けると、

<1>販売(補助)器具
ジョッキ等それ自身である程度の商品価値があり、斡旋販売の需要があるもの。アイテム寿命は比較的長いもの

<2>販促品T
店頭・料飮店で消費者に当社商品の購買意欲を訴求するもので、定番で1年以上の寿命があるもの(のぼり旗、立看板等)

<3>販促品U
店頭・料飮店で消費者に当社商品の購買意欲を訴求するもので、施策連動型の平均寿命は4ヶ月程度のもの(新商品告知、キャンペーン告知POP等)

<4>景品
いわゆるおまけ

のように分類される。
しかしながら、多様な業態に対応していく販促物品は日に日に種類を増やし、当然ながらその在庫量も増える一方であった。加えて、お客様からの要求に迅速に応えるためにも営業所はより多くの販促物品を手元に在庫するようになった。また、使われない販促物品や使われずにタイミングを失った販促物品は廃棄を余儀なくされ無駄な販売促進費の増嵩を招いていた。そこで、販売促進費を有効に活用するための販促物品に関するトータルコストをミニマムにする運営方法の確立が必要であった。

   
【2】 目標と課題
  <1>営業部門
(1) 販売促進費の有効活用
・保管費用の削減
・ 販促物品の廃棄削減
(2) 営業活動の効率化
・お客様へのサービスレベルの向上
・各営業所内の事務作業の軽減

<2>会社全体
(1) 棚卸資産の圧縮
・在庫拠点の集約による在庫削減
(2) トータル費用の削減
・直送体制構築による多段階配送の廃止
・在庫拠点の集約による保管費用の削減
   
【3】 システム概要
  本システムは「手配管理」、「納入管理」、「倉庫管理」の3つから構成されている。主な機能は

<1>手配管理
・手配申請・承認機能
・手配履歴、及び貨物追跡機能への連携
・タイプ別割当数ガイド機能
・アイテムライフサイクル管理機能
・各種メール通知機能
・実績照会機能

<2>納入管理
・各種受払機能
・VMI用在庫管理機能
・納入予定登録機能
・実績照会機能

<3>倉庫管理
・在庫管理機能
・POTによるピッキング指示機能
・入出荷管理機能
   
【4】 取組のキーポイント
  <1>プロセス
・在庫を分散させない(所在場所を限定し、1アイテムのトータル数量を目に見える形にする)
・管理部署を明確にする(始まりから最終まで、在庫の責任部署を明確にして追跡できるようにする)
・廃棄ゼロを目指すが必要な廃棄は迅速におこなっていく(改廃の激しい販促品は、残らない仕組みを目指すが残った場合は管理・保管料を最小限に抑えるべく迅速に廃棄する)

<2>システム
・極力手配者に時間を取らせない手配システム
・手配および使用実績の可視可による効率的な管理機能
・外部業者との情報共有を可能としたネットワーク設計
・センター内倉庫管理システムとのリアルタイム連携
・弊社基幹システムとの連携
   
【5】 評価
  業務面においてはH13年に比べH15年は棚卸金額が70%削減、廃棄金額が50%削減した。また、営業担当者が導入前の旧システムに比べて一回の手配に要する時間が60%削減した。
システム面においては平均1,500件/1日の手配と平均4,000個口/1日の出荷(最大7,000個口)に対して十分なパフォーマンスで稼働している。また、本システムで設計された手配申請のUIは以後の手配系システム開発の標準UIとして採用している。それによって、以後の手配系システムではユーザ教育無し(マニュアル配布のみ)でシステム展開が可能となっている。
   
【6】 今後の方針
  本取組で設計したプロセスとシステムをシェアードシステム化してグループ会社へ展開を検討

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