簡単にできるWeb版簡易DWHシステム構築
(PDF文書,384KB)


a)目的
当社では、DWHの検索/分析ツールに、OLAPツールを利用していますが、OLAPツールによる高度な分析を必要としないユーザには、機能が豊富過ぎて、逆に操作が難しく、そのツールを十分に生かすことができませんでした。コスト面からも、クライアントライセンス料が高価なため、手軽に展開できないという問題を抱えていました。また、WAN等の低速回線を利用したユーザには、ネットワーク負荷が非常に高く、レスポンス面でも、満足いくものではありませんでした。
そこで、定型業務を利用する特定層のユーザ向けに、誰にでも使いやすく、簡単にデータを抽出・検索できるWeb版簡易DWHシステムを構築する事となりました。

b)概要
WWWブラウザからDWHの検索をし、EXCELへデータ取得する事を可能にしたシステムです。定型業務を利用する特定層のユーザをターゲットとし、ユーザの利便性の追求と共に、開発者の生産性をも追求したWeb版簡易DWHシステムです。
対応OSはWindows系で、IE5.0以上・EXCEL97以上がインストールされている環境で、このシステムは動作します。

c)キーポイント
◆ユーザが使いやすい
・慣れ親しんだツール(EXCEL)でのデータ提供
→ユーザの教育が不要
→とっつき易い(馴染みの無いソフトは敷居が高く、利用してもらえない)
・操作が簡単(1クリック)
・操作性やメニュー構成の統一
・シンプルな機能
→OLAPツールは機能が豊富過ぎ、敷居が高い
→マニュアルを見たり、ヘルプデスクに問い合せたりせず、使い方には悩まない
◆ポータル機能がある
・ユーザ毎に検索条件の保存が可能
◆速やかに検索できる
・高レスポンス
→定型処理で、アドホックな非定型検索はさせない
・機能を整理し、間違った検索処理を実行させない
◆生産性
・専用ソフトが不要で、コンパイルも不要
・開発標準の作成&ドキュメントの整備(共通関数の一覧表・サンプルプログラムの解説)
・関数を多数用意し、なるべくロジックを隠蔽化し、シンプルなプログラム構成にした
・短期間で開発可能
標準パターンなら、ノンプログラムでプログラムが作成できる工夫を行いました
→COBOL開発者でもプログラムを作成できる様に、プログラムを穴埋め方式にて作成できる様に構築しました。穴埋め方式にした事により、ウィザード形式で穴を埋めて行くプログラムを作成し、プログラムを自動作成する事が可能となりました
また標準パターンに該当しない場合でも、ドキュメントを充実させ、なるべく開発者に負担をかけない様にしました
◆運用・保守
・特別なソフトを必要とせず、直ぐに利用できる
・専用ソフトが不要な為、安価で構築できる
・プログラムの配布管理が容易である
・アクセスログの採取
→検索結果をログに採取し、検索DBのチューニング等に利用できる様にしている
→利用実績の調査と、機能見直しの為の参考としている
◆セキュリティ
・ユーザ毎に利用できるメニューに制限を設けている
・ユーザ/パスワードの一元管理
→社内グループウェアシステム(StarOffice)のユーザーアカウントを利用

d)スケジュール
開発期間2ヶ月(2001/11〜12)、開発工数2人月

e)評価
このシステムをターゲットとした定型業務を利用する特定層のユーザには、データの取得が高速になり、また開発者にはシンプルな構成にした事により生産性が向上しました。今後、社内の各グループへ展開し、DWHの利用促進を図る予定です。
また今回のWeb版簡易DWHシステムと社内のグループウェアの融合や、ポータル機能の充実化、 ナビゲーション機能の追加、利用者からのニーズを拾うシステム等、より一層このシステム発展・成長させる事を検討しています。