インターネットを活用した予約・販売システムの構築による"B2B""B2C"の実践
(PDF文書,576KB)


1. 背景と目的
JR九州では、韓国(釜山)と博多を結ぶ国際航路を、韓国鉄道庁と共同運行している。本航路は、両国の鉄道事業の発展と友好親善に寄与する目的として1991年に開設された。
本事業の予約業務は、旅行代理店や個人顧客から電話やFAXで予約申込みを受付け、オペレータが専用端末に入力する方法であった。また、お客さまの乗船手続きにおいても手作業で行っていた。そのため、利用客の増加に伴い、事務処理が煩雑になるとともに、通信経費も増大してきた。
そこで、事務処理の改善および経費節減、お客さまのサービスレベルの向上を目的として、本システムを構築することとなった。

2. システム概要
本システムは、インターネットシステムおよびイントラネットシステムの2本立てで構成している。
システム化にあたり、電話やFAXでの予約業務を簡素化するために、インターネット予約機能を構築し、個人顧客および、契約している旅行代理店へ提供を行った。
社内オペレータが操作する予約システムは、1日数百本の予約電話に対するエントリーや、チェックイン操作の際のレスポンスを確保するために、イントラネットシステムで構築をした。イントラネットシステムは、予約システムおよび、カウンターでのチェックインシステム、清算システムで構成している。
また、インターネット予約する際に必要なクレジット決済については、開発コストおよび、運用コスト削減をおこなうため、BIGLOBEのEC決済サービスを採用した。

3. キーポイント
3-1 旅行代理店へインターネットを利用した予約機能を提供
旅行代理店に対して、インターネットを利用した予約機能を提供し、事務処理の効率化を図った。これまで旅行代理店からの予約は専用端末が必要とされてきたが、Webブラウザを使用した予約機能を提供することで、双方にとって大幅なコスト削減を図った。
3-2 BIGLOBEのEC決済サービスを活用しコスト削減
インターネット予約する際に行うクレジット決済については、開発コストおよび運用コストの削減を行うため、BIGLOBEのEC決済サービスを採用した。
3-3 予約・チェックイン・清算・実績管理システムとの連携
予約から清算、実績管理に至るまでの全てのシステムで連携をとり、二重作業、手作業を排除し効率的化を図った。
3-4 韓国側システムとの連携
韓国側の予約業務は、独自にシステムを開発し、2002年3月に稼働した。本システム構築当初から、双方のシステム連携を考慮して設計を行っていた。そのため、システム連携の仕様を開示するだけで、予約データ、実績データの連携が実現した。
3-5 インターネット予約画面の3ヶ国語対応
国際航路を運行しているため、利用してくださるお客さまの国籍も多種多様にわたる。そこで、日本語、ハングル語、英語の3カ国語の予約画面を提供し、お客さまのニーズに対応した。

4. 計画
現状分析 4ヶ月
設計 3ヶ月
製造 5ヶ月
テスト 2ヶ月

5. 評価
2001年11月稼働後、個人インターネット会員は3000名を越した。予約実績についても、全体の5パーセントを占めるまでとなり、今現在も順調に増加している。
旅行代理店からの予約は、全体の40パーセントまでがインターネットからの予約となったことで、本システムが目的としていた、大幅な業務の効率化が達成された。
今後は、旅行代理店のインターネット利用普及および、更なるインターネット会員の獲得のため、きめ細かなサービスを提供していきたい。