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会合 平成18年度

第4回マネジメント研修会
日時 平成18年11月21日(火)
場所 住友芝公園ビル(東京都港区)
討議テーマ IT投資評価(システム構築の見積方法)
*年間討議テーマは末尾参照
参加メンバー 11名
話題提供企業 交通サービス業(A社)、金融業(B社)

議論した内容の抜粋版

第4回のテーマは「IT投資評価(システム構築の見積方法)」です。
交通サービス業(A社)と金融業(B社)の2社から事例紹介いただき、メンバ全員でディスカッションを行いました。当研修会メンバは情報システム部門の方が中心ということもあり、今回のテーマは皆さん非常に高い関心をお持ちでした。そのため活発なディスカッション、意見交換となりました。

IT投資評価について

A社の投資計画は、投資案件調査からスタートし、優先順位付→投資総枠調整→生産計画→投資案件選択→中期IT投資計画→投資評価と流れる。IT投資の決定は『IT戦略推進委員会』によって決定。稼動後、大型投資案件については、ユーザ部門・IT部門共同でシステム評価を実施し、IT戦略推進委員会に報告される。B社では投資案件は『システム投資委員会』にて意思決定される。構成は、システム担当常務取締役が運営責任者となり、事務・システム・販売関連部長がメンバとして参加。

  • 投資費用について

    A社ではIT費用は売上げに対して約2〜3%(連結)。期中に発生した案件は優先順位付けにより都度判断を行っているが、早いもの勝ちになりがちである。B社では投資予算は各ユーザが管理(共有システムは人数比で配分)。そのためIT投資とコスト削減の両方を各ユーザが推進しなければならないため矛盾を感じている部もあり。

まとめ(ディスカッション)

期初めには大規模投資予算を決めず、ある一定の費用までは内部金で対応する企業もあるが、大型案件に対して、投資評価委員会を設置している企業が大半を占めた。その中で、議論の中心になったのは以下の2点だった。

  • IT投資評価委員会が形骸化する問題

    評価委員会にだされる前にIT部門が中心となって根回しするため、委員会が単なるセレモニー的な会議になることもある。また、IT部門に任せて事業部門が委員会を欠席しがちになるケースもある。 投資した後の効果測定を厳しくすると、投資案件自体が少なくなるケースもあり、そのさじ加減が難しい、などの問題点が挙げられた。上手く機能させるための方法論は各社共通の悩みでもあったが、IT投資評価委員会を第三者(ユーザ部門・IT部門以外、または社外機関)の機関・組織にすれば効果は高くなるという案に賛同する声もあった。

  • IT投資評価という考え方が不要なのでは

    IT投資評価委員会を上手く機能させることを議論しながらも、投資は事業強化の手段であり、IT投資は事業強化を支えるもの。そうなると、事業強化につながる投資評価をすることが重要で、IT投資をするかしないかを評価する意味がない、IT以外の人や業務改善への投資が必要なのではないか、という意見もあった。もちろん、ネットワークなどのインフラに対しては、IT投資評価は必要な考え方である。
    また、投資案件を年度1回しか検討しないというのも本来あるべき姿ではない。会社を強くするためなら予算外でも必要な時期に投資するべきである。投資案件の精査をする時期や投資の予算枠を設定すること自体がそもそも不要なのではないか。

IT投資評価というテーマで共通の課題が多く、本質的な議論が活発に行われた。この後、少しアルコールを交えながら2時間以上もフリーディスカッションは続きました。もちろん4回目となると皆さんますます親睦を深め充実した1日となりました。

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年間討議テーマと活動スケジュール
第5回(1/18)セキュリティ対策
第6回(3/1)今後の情報システム部門のあり方
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